ランチタイムの次に厳しい結果となりやすい18時頃の通信環境。先述の通り、今回はこの測定だけ別日に実施している。まずは結果を見てみよう。
下りの平均速度では、FREETEL SIMが前月比でやや速度を落としたものの、8.9Mbpsでトップをキープした。次いで楽天モバイルが7.68Mbpsと前月比で速度がおよそ2倍となり、2位につけた。3位は「mineo」で、5.7Mbpsとなった。前月が平均1Mbpsだったことを考えると、頑張っているといえるだろう。頑張っているといえば、前月に平均1Mbpsを切っていたロケットモバイルは、今月は4.07Mbpsと大幅に速度が改善している。
一方で、平均1Mbpsとなったのが「OCN モバイル ONE」(0.68Mbps)、DTI SIM(0.57Mbps)、U-mobile PREMIUM(0.49Mbps)と0 SIM(0.34Mbps)の4サービス。前月と比べるとロケットモバイルの代わりにDTI SIMが入ったような格好だ。また、1Mbpsを切ってはいないものの、純正のmopera Uが平均8.6Mbps→3.34Mbpsと落ち込んでいることが気になる。実用上は問題ない速度ではあるが、今後の動向に注視したいところではある。
上りの平均速度では、楽天モバイルが平均7.09Mbpsでトップとなった。2位はFREETEL SIMの6.9Mbps、3位はおかわりSIMの5.71Mbpsとなった。ランチタイムとは異なり、どのサービスも平均1Mbpsは超えており、実用上は問題ないといえそうだ。
計測開始時刻 | 下り平均(Mbps) | 上り平均(Mbps) | |
---|---|---|---|
IIJmio | 18:00 | 2.13 | 4.83 |
OCNモバイルONE | 18:04 | 0.68 | 2.62 |
BIGLOBE LTE・3G | 18:08 | 1.37 | 2.97 |
b-mobile(おかわりSIM) | 18:12 | 2.17 | 5.71 |
楽天モバイル | 18:17 | 7.68 | 7.09 |
NifMo | 18:00 | 1.21 | 5.07 |
FREETEL SIM | 18:04 | 8.9 | 6.9 |
ロケットモバイル | 18:09 | 4.07 | 4.53 |
U-mobile PREMIUM | 18:12 | 0.49 | 2.19 |
DMM mobile | 18:17 | 1.26 | 5.47 |
Wonderlink(LTE I) | 18:20 | 3.7 | 5.16 |
Wonderlink(LTE F) | 18:00 | 4.38 | 4.84 |
mineo(Dプラン) | 18:03 | 5.7 | 3.18 |
DTI SIM | 18:07 | 0.57 | 1.94 |
0 SIM | 18:12 | 0.34 | 1.79 |
イオンモバイル | 18:15 | 3.1 | 2.65 |
エキサイトモバイル | 18:21 | 3.37 | 3.7 |
ドコモ(mopera U) | 18:27 | 3.34 | 2.61 |
9月の通信結果を振り返ると、ランチタイムにMVNOサービスがほぼ総崩れになったことが印象深い。比較的安定を保っていた「Wonderlink(LTE F)」が下り・上りともに平均1Mbpsを切ったのは衝撃的だろう。もっとも、夕方には速度を戻しているので、偶然であると信じたい。
また、DTI SIMと0 SIMが前月と同様に時間帯を問わず下り平均速度がほぼ一定していたことにも注目したい。ただ、「低い速度で」一定なので、ユーザーのためにも速度改善の策を期待したい。
別の観点では、時間帯による速度が大きすぎるU-mobile PREMIUMもある意味で「プレミアム」とは言えない状況になっている。前月も触れたが、混雑時間帯に急に速度が落ちるのはメリットであるはずの「通信容量無制限」がむしろ“あだ”になっている可能性が高い。だからといって、無制限の看板を簡単には下ろせないはずなので、この状況にU-NEXTがどう立ち向かうのか、注目だ。
各サービスの傾向をまとめると以下の通り。
今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOサービスを選んでほしい。
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