審査員が選ぶ「2016年を代表するスマホ」は?(後編)スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2016(2/2 ページ)

» 2016年12月29日 10時00分 公開
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らいら氏:充実したiPhoneは外せないけどP9、S7 edge、isaiのカメラにも大きな魅力

らいら氏 らいら氏

らいら氏 ミーハーアラサー視点で選んだ端末になります。皆さんがおっしゃるように、カメラの機能が楽しかったですね。仕事でもプライベートでもスマホのカメラでよく写真を撮った1年だったな、と思います。「SNOW」のブームもありましたし、年上世代の芸能人も「Instagram」を始めていますし、「写真を撮ったらシェア」がさらに加速した1年でした。

 そのなかで選んだのがまずiPhone 7 Plusです。デュアルカメラはもちろん評価ポイントですし、「ポートレートモード」はまだベータ版ではありますが、正式版になればさらに良くなると思います。撮る体験も込みで、iPhoneのカメラなのですよね。私たちの世代はみんなiPhoneなので、撮った写真はAirDropでシェアしますし、お勧めの写真アプリを教え合うこともできる、という部分まで含めるとiPhoneは外せないな、という感じです。

 それと、iPhone 6s Plusの頃と比べると大画面ゆえに生かせるコンテンツが充実してきたことも評価ポイントです。大画面であることの意味ができたというか。「TVer」「AbemaTV」のサービスが始まってからというものの、iPhone 7 Plusで動画を見る機会が増えたのですよね。話題の「逃げ恥」はお風呂でアプリを使ってよく視聴しています(編集注:審査会は「逃げ恥」の最終回前に実施)。

 HUAWEI P9は最初あまり注目していなかったのですが、すずまりさんのInstagram写真を見て買いました(一同 笑)。すずまりさんもよくおっしゃるのですが、画像の仕上がりが“インスタジェニック”ですよね。最初は「ライカのカメラを買えばいいのかな?」とも思ったのですけど、値段を見たらすごく高くて(苦笑)。P9って一部では「(値段が)高い」って言われますけど、ライカのカメラを見たあとなら、そんなに高くないって思うのですよ(笑)。

 店頭で購入するときは、少し年上の店員さんが担当だったのですが「私も買いました!」という話で盛り上がりました。私が購入したのは限定色のレッドでした。iPhone 6sでローズゴールドがヒットしてから、ピンク系は軒並み似たカラーリングになってしまいましたが、違う色味のものが出てきたのは好印象です。

HUAWEI P9の追加色 「HUAWEI P9」に追加されたレッド(左)とブルー(右)。日本では各1000台限定で販売されたが、らいら氏も購入したレッドは特に人気を集めたという

 Galaxy S7 edgeは写真がキレイだったのと、ナチュラルな美顔にしてくれることを評価しました。大勢で撮影してもワイド自分撮り機能のおかげで全員入りますし。「これ1台あれば、写真を撮るには十分」と思った端末です。

 isai Beatは音がいいというふれこみで登場したスマホですが、私はカメラを使ってびっくりしました。広角の写真を撮りたい時に今までのスマホではクリップ型のレンズや自撮り棒を使うとか、別にアイテムが必要だったものを、isai Beatではインカメラ、アウトカメラの両方で手軽に広角で撮れるようになりました。

 美顔モードもちょうどいいあんばいで盛れます。今でも一部メーカーの美顔モードは、ひと昔前のメイク風の仕上がりで、古臭い色白になってしまうのです。しかし、isai Beatなら、ナチュラルな肌色に仕上がります。

 ロボホンは完全に話題性で選びました。端末が出るだけでニュースになるなんて、もう多くないのに一般誌でも取り上げられて、いつか2016年を振り返ったときに絶対に話題に上る、面白い端末だと思いますね。

ロボホン シャープの「ロボホン」はさまざまなジャンルのメディアで取り上げられた

ITmedia Mobile編集部:販売、記事の人気的には「iPhone」と「Xperia」は2強だ

ITmedia Mobile 田中 村元さんと重なっているのですが、編集部としてはiPhone 7 PlusとXperia XZは販売的にも2強という状況、実績を考えると外せないという判断です。

 ページビュー(PV)の数値を見る限りは、読者の関心はiPhoneに集まっていますし、特に7 Plusは特にそれが強く出ました。私も買ったのですが、使っているうちに7 Plusの大きさもさほど違和感がなくなりました。他にも5.5型のスマホが複数出て、大画面のスマホを使うユーザーが増えてきているはずです。一度大画面のスマホを使うと小さい画面に戻れません。

 XperiaはiPhoneに次ぐ人気があります。特にXperia XZはAndroid勢に数あるハイエンド端末の中でも、より多くの人に勧めやすいものといえます。Galaxy S7 edgeは編集部員が2人とも発売日に購入して、2人とも「写真がきれいでカメラに感動したのは初めて」という評価でした。

Xperia XZ ソニーモバイルコミュニケーションズのXperiaシリーズは、Androidスマホの中で特に注目を集めやすい。写真は今回ノミネートされた「Xperia XZ」

 arrows M03はSIMロックフリーで機能が多く、リーズナブルという点を評価しました。そしてHUAWEI P9は、皆さんにさんざん語られてしまいましたが、やはりモノクロがきれいに撮れる、という点がスマホのカメラでは新しいと判断しています。


 審査会に参加できなかった山根康宏氏のコメントと、スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2016の発表は、それぞれ別の記事として掲載します。お楽しみに!

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