「ZenFone AR」は、GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」に加えて、GoogleのARプラットフォーム「Tango」にも対応。両プラットフォームに対応するスマートフォンは世界初とのことで、会場ではZenFone 3 Zoom以上に大きな注目を集めていた。
Tangoに対応したスマートフォンといえば、日本ではLenovoの「Phab 2 Pro」が発売されたばかりだが、6.4型QHDのPhab 2 Proに対し、ZenFone ARは5.7型 WQHDのSuper AMOLEDディスプレイを採用しており、コンパクトかつ高精細なのが特徴。実際に手にした感じも非常にスリムで、サイズも重さも一般的な大画面スマートフォンと変わらないという印象だ。
プロセッサはSnapdragon 821で、VR、ARアプリの使用に支障のないよう、メインメモリは6GBと8GBの2モデルを用意。8GBのメインメモリを搭載するのはスマホ初とのこと。発熱対策として蒸気を用いた冷却システムも採用されている
背面には23Mピクセルのカメラに加えて、Tangoの使用に必要なモーショントラッキングセンサーカメラ、深度センサーカメラの3つを合わせた「TriCamシステム」とフォトライトが、非常にコンパクトに収められている。
展示機ではTangoの体験はできなかったため、実際にどの程度快適に動作するかは製品の発売を待つしかないが、もしこのサイズ感でPhab 2 Proと同様の体験ができるとなれば、かなり魅力的な製品といえるのは間違いない。
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