静かに販売が始まった「Galaxy Note Fan Edition」に人気が集まる韓国山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2017年07月23日 08時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 7月に「Galaxy Note FE(Fan Edition)」の販売が韓国で始まりました。Galaxy Note FEは、2016年に発売中止になり回収した「Galaxy Note7」のバッテリーサイズを3500mAhから3200mAhに小型化した整備済製品です。7月8日の発売日にはイベントが開催されることもなく静かな滑り出し。しかし予約が殺到するなど売れ行きは順調なようです。

Galaxy Note Fan Edition Galaxy Note Fan Editionが韓国で発売

 韓国の各都市を回ってみると、キャリアの店には必ずポスターが掲示されており、新製品として大きくアピールしていることが分かります。もちろんイチオシ製品はGalaxy S8とS8+で、ソウル市内などでは道行く人の多くがどちらかのモデルを持っているほどの人気になっています。しかしNote FEへの関心も非常に高いのです。

Galaxy Note Fan Edition 各キャリアの店でもNote FEは大々的に売られている

 最大の理由は価格でしょう。約7万円(69万9600ウォン)という価格は、S8の約9万4000円(93万5000ウォン)よりも3割り近く安くなっています。もちろんスペックはS8よりやや落ちるものの、Note7は2016年のフラグシップモデルでしたから、性能は今でも十分すぎる高さを誇っています。そして韓国のユーザーが好む大画面を搭載しているとあれば、お買い得すぎる製品といえるかもしれません。

Galaxy Note Fan Edition Note FEの人気を探りにSamsung d’lightへ

 ということからNote FEは「宣伝をしなくてもコアなユーザーが買っていく」状況のようです。ソウルのカンナムのサムスン本社ビルの地下にあるフラグシップストア、サムスンデライト(Samsung d’light)の店内でも、Note FEのデモは1カ所のみ。それでも客がやってきてはNote FEの操作を試していました。また契約販売カウンターでもNote FEを購入している客の姿が見られました。

Galaxy Note Fan Edition Note FEのデモは1カ所のみ。それでも来客がよく集まっていた

 残念ながら、純正のケースなどのアクセサリー類は販売されていません。Note7と記載されたものをそのまま売るわけにはいかないのでしょう。Note FEの製品の箱の中にはケースと保護フィルムがオマケでついていますが、Note7にはさまざまな種類のケースが出ていただけに、そのいくつかはぜひ別売してほしいもの。マニアックな「キーボードケース」や広角と望遠、2つのレンズを取り付けて使える「レンズケース」は復活を期待したいです。

Galaxy Note Fan Edition アクササリー類はS8/S8+のものがメイン。Note FE用はなし

 ソウルの地下街や街中にあるスマートフォンケース屋でも、まだNote FEのケースは販売されていませんでした。「そのうち入荷するはず」と言ってくれるお店もありましたが、入荷時期は未定。とあるお店は店主がNote FEを買っており「自分もケースが欲しいから問屋に頼んでいる」とのこと。

Galaxy Note Fan Edition オシャレなお店から屋台まで、ソウル市内はスマートフォンケース屋が多い

 さて筆者も苦労の末このNote FEを購入しました。ペン入力派にとってSペンは使いやすく、復活してくれたのはうれしい限り。とはいえ8月23日にはNote 8(推測)の発表会がニューヨークで行われます。Note FEの使いやすさに満足している状態なのに、これを超える製品になると思われるNote 8がどんなスペックで登場するのか、個人的にも期待してしまいます。

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