結局iPhone Xは「買い」? 発売後1カ月間のレビューおさらい!

» 2017年11月30日 17時25分 公開
[井上輝一,ITmedia]

 スマートフォンの「未来」を掲げ、11月3日から販売を開始した「iPhone X」。前面に目いっぱい広げた縦長のディスプレイや、これまでのiPhoneとも違う操作方法が未来感を醸しつつも、そういった変化からしばらく「様子見」をしている人もいるかと思います。

 発売から約1カ月がたち、ネット上には購入した各ユーザーから感想やレビューが続々と上がってきています。Mobile編集部も同様に、発売日から現在に至るまで、iPhone Xをなめるようにレビューしてきました。

スマートフォンの未来「iPhone X」

 ここでは、iPhone Xを実際に使用して分かったことをまとめるべく、これまでのレビューを振り返っていきます。

一番の目玉であり、悩みどころでもある「縦長ディスプレイ」

前面に目いっぱいディスプレイが配置された「未来」のデザイン

 前面に目いっぱいディスプレイが配置された「未来」のデザインの代償に、ホームボタンがなくなったことは、iPhone Xを一度でも見たことがあるなら誰もが知っていることです。

 iPhoneシリーズは基本的な操作の多くをホームボタンに依存してきたため、ホームボタンを廃止したiPhone Xでは、「ホーム画面に戻る」「アプリ切り替え」「コントロールセンター表示」などに今までとは異なる操作を割り当てました。

アプリ切り替えは下端のバーを左右にフリックする

(関連記事:ついに発売! 「iPhone X」の“ココ”に気を付けて!)

 縦長であることは、サードパーティーアプリにとっても対応を要することのようです。iPhone Xは、これまでのどのiPhoneやiPadとも異なるアスペクト比であるため、iPhone Xへの最適化がされていないアプリでは上下に黒い帯が出てしまいます。

上下に黒い帯が出てしまっているGoogleマップ

 これはだんだんとサードパーティー側で最適化が進んでいるようで、「Pokemon GO」も11月21日のアップデートでiPhone Xの全画面表示に対応しました。ただし、ゲーム内でモンスターボールを投げる動作が下から上へのスワイプであるため、投げ方によっては誤操作でホーム画面に戻ってしまう場合もあり、痛しかゆしという具合です(ボールは画面の中央からでも投げられます。つまり慣れれば良い話ですが)。

(関連記事:「iPhone X」が出てもうすぐ1カ月 アプリの対応は進んだ?)

写真「最強」のスマホカメラ 動画含めても全スマホ中2位

iPhone 8 Plusのアウトカメラ(左)とiPhone Xのアウトカメラ(右)

 iPhone Xのアウトカメラは、7/8 Plusで横向きだったデュアルカメラが縦になったことで目を引くデザインになっています。中身もパワーアップしており、望遠側のレンズがF2.4と明るくなり(従来はF2.8)、広角側、望遠側両方のレンズが光学式手ブレ補正に対応しました。これによって望遠側での撮影でも暗所に強くなり、暗所撮影で「2x」使用時に広角側のデジタルズームに切り替わる明るさのしきい値が下がったようです。

(関連記事:「iPhone X」カメラレビュー 進化した望遠カメラの実力を試す )

(関連記事:iPhone 8 Plusと徹底比較 「iPhone X」のカメラは何が進化したのか)

 iPhone Xの画質は、カメラ性能を評価する仏DxO Labsのレビューサイト「DxOMark」で、米Googleの「Pixel 2」(98点)に次ぐ97点の評価を受けています。減点要因は動画撮影時の問題にあり、静止画のみではPixel 2の99点を上回る101点で、全スマホ中1位(2017年11月30日時点)の写真画質という評価になっています。

DxOMarkによるiPhone Xのカメラ評価

(関連記事:「iPhone X」のカメラ、DxOMark総合評価は「Pixel 2」に1点差で届かず)

「指紋」に代わる「顔認証」 画面の“切り欠き”どうする?

 ホームボタンがなくなったため、ホームボタンに搭載されていた「Touch ID」(指紋認証)もiPhone Xにはありません。その代わり、前面上部に顔を認識するためのセンサー群(True Depth カメラ)を搭載して、顔認証「Face ID」を実現しています。

顔の登録付けひげ Face IDでは首をグルっと回して立体的に顔を登録する(左)、付けひげをした石野純也氏(右)

 Face IDは、付けひげや化粧などの変装をしていても問題なく認識できるほど精度の高いものですが、一方でマスクなどで顔の大部分を覆っていると認識してくれないという欠点もあります。YouTuberのヒカキン氏が、普段マスクをしている際にFace IDが使えないとして「iPhone 8」に戻したことも話題になりました。

 Face ID認証後の操作も、下端からのスワイプを必要とするために不満を覚えることも。指紋認証であるTouch IDは、指が水にぬれていると使えない欠点こそあるものの、Face IDよりも認証速度が速く、置いた指でホームボタンを押せばホーム画面を即開けます。それぞれ長所短所があるため、どちらが良いかは人それぞれの好みになるでしょう。

(関連記事:iPhone Xの「Face ID」は使いやすい? 「Touch ID」と比べて分かったこと)

 Face IDのために、画面上部に「切り欠き」があることも議論を呼びました。この見た目が気になるユーザーも多いようで、これを隠す壁紙を作れるアプリも出ています。

「切り欠き」を隠す壁紙を作れるアプリも登場

(関連記事:「iPhone X」の“切り欠き”を隠す壁紙を作ってみた)

乗り換えで買うならどのキャリアがおトク?

 iPhone Xの新品の買い方としては、AppleからSIMロックフリー版を単体購入するか、キャリアから回線とひも付けて買うかのどちらかになります。キャリアで買う場合はそのまま機種変更か、それとも回線ごと乗り換えるかという選択肢がありますが、回線ごと乗り換えた場合にいくらになるのか、詳細に検討しました。

旧プランで月5GB利用する場合の各キャリアの利用額

(関連記事:iPhone X、乗り換えで買うならどのキャリアがおトク?)

 旧料金プランではソフトバンク、端末を返却する新料金プランの20GBに限ってはauが安い、という試算になりました。安いと言ってもどのプランも2年間の総額で20万円を超えてくるので、買うなら相応の出費を覚悟するべきでしょう。


 以上、これまでのiPhone Xレビューを振り返ってきました。縦長ディスプレイに由来する問題が多い印象ではありますが、一部はユーザー自身の慣れ、一部はアプリの最適化で解消されていくもののように思えます。

 Face IDはやはり賛否が分かれるもので、Touch IDのユーザー体験に満足している人はよく検討する必要があります。

 カメラの写真画質が全スマホ中1位であることに、物欲を刺激される人もいるでしょう。それぞれ各記事で詳しくレビューしていますので、読んでじっくり考えてみてください。

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