縦に並んだカメラが印象的な「iPhone X」。スリムなボディーに縦並びがよく似合うわけだが、このカメラ、広角側は「iPhone 8 plus」と同じだが、望遠側がレンズごと新しくなっているのだ。
待望の進化である。
iPhone Xはスリムで持ちやすいのに画面がでかいとか、ホームボタンがなくなっても(画面上に仮想ホームボタンが出るのではなく、ホームボタンを使うという行為がなくなったのだ)全然困ってない。いや、むしろ使いやすくなった。
ホームボタンって実はいらなかったんだとか、FaceIDが思ったより簡単に登録できて明るくても暗くてもちゃんと認証してくれて、ウインクしても大丈夫だけど両目をつぶったらダメだったとか、インカメラの赤外線を使った3D認識システムはかなりすごいなど、これは予想以上に新鮮で面白いiPhoneだ――とかそういう話は脇に置いておいて、iPhone Xのカメラを使ってみよう速報である。
細かい突っ込みは、もっとがっつり使い込んでからってことで、まずは軽く使ってみた。
カメラの話をしよう。
iPhone Xはカメラの並びが縦か横かという違いはあるにしろ、iPhone 8 Plusとやっていることは同じ。デュアルカメラ構成で、端っこにあるカメラが広角カメラ。
1200万画素でF1.8で光学式手ブレ補正内蔵だ。これはiPhone 8系と同じで焦点距離は4mm。35mmフィルム換算では28mm相当。
実はiPhone 8 Plusは3.99mmで35mmフィルム換算で29mm……と撮影情報(EXIF)には書かれていて微妙に異なるのだが、実際に撮り比べてみると違いはない。表記上の微妙なずれといっていいかと思う。
内側にあるカメラが望遠カメラ。iPhone 8 Plusの望遠カメラの焦点距離は6.6mmで35mmフィルム換算だと57mm相当。レンズの明るさはF2.8。
対してiPhone Xの望遠カメラの焦点距離は6mmで35mmフィルム換算だと52mm相当と、さりげなく焦点距離が短くなっている。でもその代わり、F2.4とレンズがちょっと明るくなり、光学式手ブレ補正がついた。
恐らくレンズを明るくして光学手ブレ補正を入れつつ、同じ厚さに収めるためだろう。
まあ微妙に違うので気になる人もいるかもしれないが、それ以上にちょっと明るくなったことと、望遠側にも手ブレ補正がついたメリットの方がデカいのであまり気にしてない。
ではカメラを起動する。
今までカメラを起動するには3つの方法があった。
である。
iPhone Xでは1つ増えた。ロック画面を見ると右下にカメラアイコンがある。
これをタップしてもカメラが起動するのだ。
iPhone 8まではロック画面からカメラを起動したいのだけど、ロック画面を出そうとホームボタンをタップすると、一瞬で指紋認証されちゃってホーム画面が開いちゃって、そこからカメラを起動する羽目になることがあった。
でもiPhone Xは画面をタップするだけでスリープ状態からロック画面になるし、FaceIDで顔認証しても、それだけじゃホーム画面にならない。その上、カメラアイコンをタップすればカメラが起動するというわけで、素早いカメラの起動って意味ではこっちの方がいい。
カメラアプリは従来と同じ。まあ同じiOS 11なのだから機種によって変わられても困るしな。ディスプレイの縦横比は変わったが、上下をうまく避けたレイアウトになっており、シャッターボタンの位置も従来とあまり変わらないので押しやすい。
撮ったのがこちら。望遠カメラで撮影。何とISO16である。望遠側カメラはかなり低いISO感度が基準になっているもよう。画質に差が出ているのかは次回チェックしよう。
ではいつものガスタンクを広角と望遠で。
やっぱり気になるのは望遠側のカメラだよねってことでいくつかどうぞ。
オートHDRがかかったアルファロメオのフロントライト。丸いのがいっぱい並んでいるので、苦手な人はアレかもしれないがご容赦を。
続いて松。松の葉は非常に細くて密集しているので解像感を見るのにいいんだが、けっこう優秀なのだった。
室内作例から、うちの猫。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.