au Design project初号機 MoMAなどに永久所蔵されたケータイ「INFOBAR」(懐かしのケータイ)

» 2018年03月03日 10時00分 公開
[ITmedia]

 思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、au(KDDI・沖縄セルラー電話)の三洋マルチメディア鳥取(現・三洋テクノソリューションズ鳥取)製ケータイ「INFOBAR」(A5307ST)です。

「INFOBAR」(正面)
「INFOBAR」(背面) 「INFOBAR」

 INFOBARは、ケータイの新しいデザインを追求する「au design project」の第1弾として登場した製品です。

 プロダクトデザイナーの深澤直人氏がデザインしたイメージモック「info.bar」を基に製品化したもので、2つ折りケータイが主流となっている中で薄型ストレートボディを採用し、大きなタイルキーが隙間なく並んでいるのが特徴でした。

アンテナを伸ばした図
カメラ、スピーカー回り

 「ビジネスシヨウ 2002 TOKYO」で、そのイメージモックが参考出展されると同時に大きな反響を呼びました。発売当初も売り切れ店が続出するほどで、高い人気ぶりをうかがわせました。

 カラーバリエーションの中で「NISHIKIGOI」は特に人気が高く、後に発売された「INFOBAR2」や、スマートフォンになった「INFOBAR A01」「INFOBAR C01」「INFOBAR A02」「INFOBAR A03」でも採用されています。

キー回り
左側面

 INFOBARは2003年度に日本の「グッドデザイン賞」、2005年にドイツの「iFデザイン賞」を受賞。さらに、2007年には「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」、2013年には「インディアナポリス美術館」の永久収蔵品として選定されるなど、国内外でそのデザイン性が高く評価されています。

ロゴ回り
手に持った様子

(機材協力:携帯市場)

「INFOBAR」(A5307ST)の主な仕様

  • 発売日:2003年10月31日
  • キャリア:au
  • メーカー:三洋マルチメディア鳥取
  • サイズ:約42(幅)×138(高さ)×11(奥行き)mm
  • 重量:約87g
  • メインディスプレイ:2.0型(132×176ピクセル)TFT液晶 6万5536色
  • アウトカメラ:有効約31万画素CCD
  • ボディーカラー:NISHIKIGOI、ICHIMATSU、BUILDING、ANNIN

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年02月16日 更新
  1. 既読をつけずに「LINE」のトークを閲覧する方法(iOS版) (2025年02月14日)
  2. 携帯料金の値上げは起こるのか? 4キャリア幹部の“本音”から見えた可能性 (2025年02月15日)
  3. 楽天モバイルが単月黒字化(EBITDA)を達成できた理由は? 三木谷氏は通期での黒字化に自信 (2025年02月14日)
  4. 「マイナ免許証」のメリットとデメリットをチェック 個人的には「オンライン講習」が大きなメリット (2025年02月15日)
  5. 「iPhone SE」の後継モデル登場か? 米Appleのティム・クックCEOが新製品を予告、現地時間19日に発表へ (2025年02月14日)
  6. 「楽天モバイルだけが自然災害でもつながるのではないか」と三木谷氏 衛星とスマホの直接通信、2026年内に“できるだけ早く”開始 (2025年02月14日)
  7. 3月24日からスタートする「マイナ免許証」にしない方がいい人は? メリットとデメリットをチェック (2025年02月07日)
  8. 1円で入手できる「Galaxy A25 5G」、2月27日に発売 ドコモ、KDDI、ソフトバンク、Samsungオンラインショップでお得な買い方は? (2025年02月14日)
  9. AIカメラ搭載のデジタルミラー型ドラレコ登場、車両や歩行者を検知して警告 (2025年02月13日)
  10. 読書の拡大鏡としても利用できる 220円の「スマホ拡大スクリーン」【ダイソー】 (2025年02月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2025年