インタビュー
» 2018年03月20日 11時15分 公開

「gooSimseller」のSIMフリースマホはなぜ安いのか? NTTレゾナントとNTTコムに聞く(3/3 ページ)

[石野純也,ITmedia]
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iPhoneは思ったほど売れていない

―― ここまでのお話に出てきた端末は全てAndroidですが、gooSimsellerではiPhoneも扱っています。こちらはいかがでしょうか。

植本氏 ぼちぼち、ですかね。

澤井氏 正直なところ、期待したほど大きな反響は得られませんでした。

―― なぜでしょうか。

澤井氏 値付け的には競争力も十分ありましたが、僕らが想定している客層には響かなかったのだと思います。

植本氏 今は選択肢も増えています。2013年に香港版を販売したときは、他に買えるところもなかったので、飛ぶように売れた実感がありますが、今はメーカー整備品もあり、他のMVNOも販売しています。一極集中で売れるということにはならないですね。

―― 中古端末も取り扱っています。こちらはいかがですか。

植本氏 中古は、今年度(2017年度)から始めています。NTTレゾナントとして中古販売の免許も取り、自社で回しているもので、OCN モバイル ONEとセットで売る新しい商材として期待しています。中古を自前でやっているところは珍しいので、これは伸ばしていきたいですね。OCN モバイル ONEの公式的立ち位置で中古端末を販売できるのは、差別化にもなります。

―― 最後に、今の課題や、今後に向けた取り組みを教えてください。

植本氏 われわれだけの意見かもしれませんが、今は、OCN モバイル ONEとgooSimsellerが、それぞれ別々にあるように見えているのではないでしょうか。これを、共同事業として、一気通貫に見えるようにしていきたいと考えています。ちょうど今やっているところですが、OCN モバイル ONEの公式的なサイトとして、安心してものを買っていただけるようにしていきたいと考えています。UI、UXの観点で、解決すべき課題も分かっています。

取材を終えて:メジャー端末+gooのスマホでニーズに応える

 gooSimsellerの強烈な価格設定は、端末販売で利益を取らないという戦略に基づいていることが分かった。端末の販売数が増えることで、OCN モバイル ONEにとっての重要度も上がっているようだ。一方で、植本氏が述べていたように、現状ではOCN モバイル ONEとの共同事業であることがやや分かりづらい。gooとOCN モバイル ONEで別々にアカウントを作成する必要がある点などが、独立して運営している印象を強くしている。こうした点は、改善が必要になりそうだ。

 ハイエンド端末が安いgooSimsellerだが、メジャーな端末を安価に販売するだけでは、ユーザーのニーズを満たしきれない。ここに応えるのが、gooのスマホというわけだ。最近では、DSDSに焦点を当ててきたgooのスマホだが、この仕様もSIMロックフリースマートフォンでは一般的になりつつある。2枚のSIMカードとmicroSDを両立した端末が増えるのも、時間の問題だろう。植本氏が述べていたように、小型端末などにラインアップが広がることを期待したい。

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