真っ赤なボディーのSamsung「お姫様ケータイ」(懐かしの海外ケータイ)

» 2018年04月08日 06時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 海外メーカーの携帯電話を1500台以上所有する筆者のコレクションから、過去の懐かしい製品を振り返る「懐かしの海外ケータイ」。今回はSamsungが2000年代初頭に毎年シリーズモデルとして出していた、通称「お姫様ケータイ」の最終モデルです。

SGH-E410 Samsungの「SGH-E410」
SGH-E410

 NokiaやEricsson、Motorolaやシーメンスなど欧米企業の天下だった海外のGSM圏へ果敢に攻め入ったSamsung Electronics。2001年には真っ赤なボディーで小さな折りたたみ型携帯電話「SGH-A400」を発売しました。翌年には「同A410」、2003年には「同T500」と型番を変えて製品をシリーズ化していったのです。そして2004年に発売された製品が今回紹介する「SGH-E410」(E410)です。

 ぱっと見ると化粧品のコンパクトのように見える丸いデザインのE410。サブディスプレイは搭載せずにシャンパンゴールド系のカラーで表面を仕上げています。そしてアクセントとなるように小さな宝石状の透明樹脂も埋め込まれているのです。女性がアクセサリーとして持ち運ぶことを考えた製品、だからこそ「お姫様ケータイ」と呼べるのです。

SGH-E410

 グローバル市場後発のSamsungが市場でシェアを取るために取った戦略は、低価格機のバラマキではなくブランド価値を高めファンを増やしていくという長期的な視野を持ったものでした。お姫様ケータイシリーズはその戦略の中心に位置した製品で、価格設定もあえて高めに設定されたのです。

 折りたたみの本体を開くと、耳の当たるスピーカー部分は真珠のような装飾になっています。楕円(だえん)のように見える外周部分にも微妙なカーブの段をつけており、単調さを感じさせないラインを出しています。コストを無視してデザイナーがやりたいことをそのまま形として作り上げたのでしょう。

SGH-E410

 4モデル続いたお姫様ケータイでしたが、2005年以降は技術の進化がSamsung端末の流れを変えていきました。小型の折りたたみやスライドスタイルで高性能かつスタイリッシュな製品にシフトが進み、E410のように大胆なカラーや形状を採用した端末は出てこなくなりました。しかしお姫様ケータイたちの存在はSamsungのイメージアップの役割をしっかりと果たしてくれたのです。

SGH-E410

「SGH-E410」の主な仕様

  • メーカー:Samsung Electronics
  • 発売年:2004年
  • 通信方式:GSM
  • サイズ:約53(幅)×73(高さ)×23(奥行き)mm
  • 重量:約80g
  • その他:128×128ピクセル、カラーディスプレイ

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