2017年はデュアルカメラがスタンダードになった。2018年の端末トレンドはどうなるだろうか。永野氏はトレンドを予想するキーワードを3つ挙げた。「18:9の縦長ディスプレイ」「メタリックなデザイン」「AI搭載」だ。
MWC 2018などで発表された端末を見て、「間違いなく18:9の縦長ディスプレイが主流になる」と永野氏は断言。2018年は見た目に変化が出そうだと期待する。また、iPhoneに代表されるアルミとガラスを採用したデザインから、honor 9のようなメタリックなデザインに変わりそうな雰囲気を感じるという。この背面処理は、カラバリが作りやすいという特徴があるので、「各社、カラーバリエーションを増やしていきそう」とみている。また、Mate 10 ProやZenFone 5などから判断して、各社のフラグシップモデルはAIを搭載するのが既定路線だと永野氏は予想した。
では、2018年IIJの端末はどうなるか。永野氏は、MVNO端末ラインアップナンバー1のポリシーは継続すると明言。そのために「フラグシップ端末の採用を続け、新しいメーカーもチャレンジする。一方で個性派スマホもやっていきたい。フルMVNOになったことから、IoTデバイスにも手を伸ばしたい」と語った。
フラグシップモデルに関しては「価格競争から抜け出したい」と永野氏。製品の良さ、作り手の思いを発信し、ユーザーが納得する価格を設定し、IIJでしができない、買えないモデルを継続していきたいとした。
新しいメーカーについては永野氏も悩んでいるそうで、会場でアンケートが行われた。OPPOの「R11s」や、Essential Productsの「Essential Phone」、FREETELの「Priori 5」、Apple「iPhone 6s」のCPO品を挙げ、扱ってほしいモデルに1人2モデルまで挙手で答えた。会場ではR11sとEssential Phoneの人気が高く、挙手した人が意外に少なかったのがiPhone 6s。「本当に扱えるかどうかは分からない」(永野氏)が、取り扱いを期待したいところだ。
フルMVNOになったことで、新たな市場にも参入していく。ドローンやネットワークカメラ、スマートスピーカー、スマートウォッチなどIoTデバイスを販売し、ライフスタイルを提案していくところから始めたいとした。
IIJmioは、2018年も端末ラインアップを充実させ、MVNO端末ラインアップナンバー1を継続していくという。「メーカーさんとタッグを組んで面白い企画や販売をし、IoTデバイスも取り扱う予定。IIJmioで端末は何でもそろう状態にする」(永野氏)というのは頼もしい。2018年のIIJmioの端末に期待したい。
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