もう1つ、ここでシャープならではの機能を紹介しておこう。
AIうんぬん以前から搭載されている面白い機能。それは「構図ガイド」と「インテリジェントフレーミング」だ。
「構図を大事にしよう」というのはAQUOSが昔から発しているメッセージ。いろいろな種類のガイド線を表示できる。
普通は「三分割線」でOKだと思うけど。
で、面白いのが「インテリジェントフレーミング」。
撮影した写真の構図がイマイチだとアプリ側が判断したら、勝手に構図や傾きを補正した画像を作ってくれるのだ。
標準のアルバムアプリを見ると、右上に「インテリジェントフレーミングアイコン」がついている写真がある。
これをタップすると、元の画像と補正後の画像を見せてくれる。
上の例の場合、メインの被写体である人物が「端っこ」すぎるので、ちょうど3分の1の場所に置くと良いよ、という意味(なので3分割のガイド線が表示される)。
元がかなり広角なレンズで、センサーの画素数も多いので多少トリミングしてもまあ問題はない。
インテリジェントフレーミングが一番ありがたいのは「自動水平補正」かと思う。
風景を撮るとき、微妙に水平が傾いていると、特に構図に建物などが斜めに入ってるときちんと水平に保って撮るのは難しい。
例えば、駅のホームから夕焼けが見えたのでカメラを構えたとき。
ちゃんと「夕景」と判定してくれた。
そのまま撮った写真がこちら。
このように斜めの線がいっぱいある構図だと、水平が取りにくい。
どうもこの写真が傾いてるらしいのだ、というか、ちゃんと見ると明らかに傾いている。微妙に傾いている。
傾いているかどうかの判断は、構図の中央にある「垂直であるべき線」が垂直になってるかどうかで判断すると良い。
こういうのって、微妙に気持ち悪い。わざと傾かせた写真なら良いけれど、これはそういう写真じゃない。
で、AQUOS R2が自動的に補正してくれた夕焼け写真がこちら。
うん、確かにまっすぐだ。
実のところ、スマホで撮る写真って傾きやすい。人を撮るときは良いけれど、建物や風景だとちょっと気になる。わざと傾けて撮ったのか、傾いちゃったのかは見る人が見ると一発で分かる。
というわけで、この機能、たまに間違うことはあるけれど、それなりに便利。
夕焼けを検知すると「夕焼けっぽい色」にしてくれるわけだが、あまり鮮やかでない夕焼けをいくらか鮮やかにしてくれるので、鮮やかな夕焼けは「すごく鮮やかな夕焼け」にしてくれるのかと思ったら、そうでもなかった。
弱い夕焼けは鮮やかな夕焼けに、鮮やかな夕焼けはすごく鮮やかな夕焼けにしてもらえるとうれしい。せっかくだから。
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