Appleは9月12日(米国太平洋夏時間)、米クパチーノで開催したイベントにおいてiPhoneの新モデル「iPhone XS」と「iPhone XS Max」を発表した。日本における直販価格はiPhone XSが11万2800円から、iPhone XS Maxが12万4800円から(いずれも税別)で、9月14日午後4時01分から予約を受け付け、9月21日に発売する。日本ではNTTドコモ、au(KDDI・沖縄セルラー電話)、ソフトバンクを通した販売も行われる。
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iPhone XSは2017年に発表された「iPhone X」の後継機種。iPhone XS MaxはXSの大画面モデルという位置付けだ。ボディーカラーは「シルバー」「スペースグレイ」に加えて「ゴールド」も用意した。従来機種よりも防水性能を高め、IP68等級の防水・防塵(じん)性能を備えている。防水性能は海水中でも有効だという。
ディスプレイはXSが5.8型(1125×2436ピクセル)、XS Maxが6.5型(1242×2688ピクセル)のSuper Retina Display(有機ELディスプレイ)を搭載する。いずれもノッチ(切り欠き)付きで、「HDR10」「Dolby Vision」規格のHDR(高ダイナミックレンジ)表示に対応している。
ボディーサイズと重量は以下の通り。サイズ感的には、XS Maxが従来の「iPhone 8 Plus」とほぼ同等になっている。
プロセッサは7nmプロセスの「A12 Bionic」。6コアCPUと4コアGPUとは別に、8コア構成の機械学習(ニューラルプロセッシング)用処理領域を備えている。
バッテリー持ちも改善しており、iPhone Xと比べてXSは約30分、XS Maxは約1時間30分長く使えるという(いずれもメーカー公称値)。
アウトカメラは「1200万画素・F1.8レンズ」の広角カメラと「1200万画素・F2.4レンズ」の望遠(2倍)カメラのデュアル構成で、両カメラとも光学手ブレ補正に対応する。改良されたTrue Tone flash(LEDライト)も備えている。
インカメラは「700万画素。F2.2レンズ」のシングル構成で、「Face ID(顔認証)」用の赤外線カメラを使ったポートレート撮影にも対応している。
A12 Bionicの機械学習用処理領域を生かした「スマートHDR撮影」も新たに搭載。ポートレート撮影した写真のボケ調整を後から行う機能も追加された。
両機種ともにiPhone初となる「デュアルSIM」に対応しており、同時に2回線の電話を待ち受けするDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)も利用可能だ。
デュアルSIM機能は、中国モデルでは「Nano SIMカード2枚」、その他の国・地域のモデルでは「Nano SIMカード1枚とeSIM(本体内蔵の組み込みSIM)1枚」という構成で利用できる。ただし、eSIMは年内に予定されているソフトウェア更新によって利用可能となる。また、eSIMへの対応はキャリア次第となる。
LTEは「ギガビット級」の速度に対応する。日本で販売されるモデルにおけるLTEの周波数帯(Band)は以下の通り。
iPhone XS/XS Maxの日本における直販価格は以下の通り(いずれも税別)。
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