「iPhone XS/XS Max」の最高通信速度は?/ついに始まった「WiMAX」終了へのカウントダウン5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/3 ページ)

» 2018年10月31日 11時00分 公開
[島田純ITmedia]

iPhone/iPad×Macならぜひ使いたい「インスタントホットスポット」

 筆者は普段、Android端末をメインのスマートフォンとして使用しています。前回の連載で取りあげた通り、データ通信はドコモ回線で「ウルトラシェアパック」を契約することでメインのスマホに統合してしまいました。

 メインのスマホは「Galaxy S9+ SC-03K」で、外出先でノートPCを使って通信する際のルーター代わりにもなっています。バッテリー持ちの問題から、Wi-Fiテザリング(ネット共有)は使うときだけオンにしています。しかしテザリングのオン・オフ操作が、非常に地味ながら心理的に面倒な「1ステップ」となってしまいます。

 そんな折、また、原因は不明ながら筆者が使っているSC-03Kでモバイルデータ通信ができなくなることがある事象が発生。このトラブルが発生するたびにカバンやポケットの中からSC-03Kを取り出して、機内モードをオン→オフしてつなぎ直して対処をしていました。

 スマホに触ることなく、外出中でもノートPCを開いたらすぐにスマホを介してインターネットにつながる――そんな筆者の願いをかなえたのは、Mac(macOS)とiPhone/iPadでインターネット接続を共有する「インスタントホットスポット(Instant Hotspot)」機能です。

iPhone XS Maxの「インターネット共有」(テザリング)インジケーター iPhone XS Maxの「インターネット共有」(テザリング)インジケーター

 この機能自体は2014年にリリースされた「iOS 8」から対応しています。同機能がリリースされた当時は筆者も「iPhoneをWi-Fiルーター代わりに使える、魔法のような機能では?」と期待し、試してもみましたが、それほどでもありませんでした。

 というのも、この機能を使ってMacとiPhoneをWi-Fi接続するためには、iPhone側のWi-Fiを有効にしておく必要があり、以前の「外出先ではスマホをモバイルルーターにつなぐ」という運用とは相性が悪かったのです。ゆえに、筆者はこの機能を使う機会がほとんどありませんでした。

このため、外出中にモバイルWi-Fiルーターを持ち運んで使うと、iPhoneがモバイルWi-Fiルーター側に繋がり「iPhone側のモバイル回線をインターネット共有で接続する」ことが叶いません。筆者のように、外出中にモバイルWi-Fiルーターを使う運用とは相性が悪く、ほとんど利用する機会がありませんでした。

 しかし、WiMAX 2+ルーターを解約して持ち運ぶことがなくなり、ドコモのウルトラシェアパックを契約した今、ようやくインスタントホットスポットの本領を発揮できる環境が整いました。大手キャリアの大容量プランや、iPhoneが対応するネットワークの進化によって、より実用的に使えそうです。MacBookやMacBook Pro、MacBook Airを使っている、iPhone/iPadユーザーは、ぜひ試してみてください。

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