実は今回、写真アプリの中で一番進化をしているのが「検索」。特に、能動的に写真を探しにいく人には必須といえる。
For Youほどおせっかいではなく、絶妙な気遣いで、ほどよく写真探しを手伝ってくれるのだ。
今まで使ったことない人にも使ってみてほしい。
iPhoneは自動的に写真を解析してカテゴリを付けてくれるのだが、どんなカテゴリーがあるかちょっと分かりづらい。いきなり「キーワードを入れてくれ」と言われても、ちょっとハードルが高いし、適当に入れたキーワードが通用しないとなえる人もいるはず。
iOS 12の検索機能はキー入力をしなくてもある程度探せるように、いろいろとヒントをくれるようになった。これは自分でキー入力するときの取っかかりにもなる。「こういう単語で探せば良いんだな」と分かるから。
簡単にサッと探すなら、「モーメント」や「ピープル」からたどれば良い。もうちょっと複雑に絞り込むなら、「撮影地」や「カテゴリ」が役立つ。
候補には「最近行った場所」や「よく撮影する場所」、あるいは「よく撮影する被写体」といったものが最初の候補に出てくるので、それをとっかかりに絞り込んでいくのだ。
例えば、わたしのiPhoneにはネコの写真が多いわけで、「猫」で検索してみると(テキストボックスに「猫」といれても良いし、カテゴリーから「猫」をタップしても良い)、全部で9260枚のネコの写真が見つかった。あまりに多すぎて、ここから目的の1枚を探すのも面倒くさい。
うちの飼いネコの写真を探したいときは、この後、候補リストから「自宅」を選べば自宅で撮ったネコ、つまり愛猫の写真を絞り込んで表示できる。。
さらに、季節や撮影年で絞り込んでいくと目的の写真は見つけやすくなる。
「秋の猫」「神奈川県の猫」なんて絞り込みも簡単にできる。もちろんここでテキストで「千葉県」と打てば、千葉県で撮ったネコが絞り込まれるわけだ。
つまり、複数のキーワードで絞り込んでいくっていう作業が簡単にできるようになったのだ。
写真をいっぱい撮る人も、これなら安心である。
自動的に付けられるカテゴリにどのくらいの信頼を置けるかはまだ微妙な部分はあるし、カテゴリの種類もまだまだ少ないけれど(この点はGoogleフォトの方が頑張っている)、それは徐々に進化していくものだから、いずれもっと使えるようになるでしょう。
「iPhoneのストレージにそんなに古い写真まで残してられない!」って人は、「iCloud写真」をオンにして、「iPhoneのストレージを最適化」する設定がおすすめ。
大量の写真をiCloudに保存するには、どうしても有料の契約が必要になるけれど、iPhoneを使い続ける限り、写真ってどんどん増えていくものだし、写真って5年、10年たつと新たな価値を帯びてくるものだから。
デジタル写真はひょんなことで失われがちなだけに、できるだけいつでも引っ張り出せる状態にしておくべし。
iPhoneとiCloud写真の組み合わせならそれを可能にしてくれるし、「Appleに頼るのは将来が不安」っていうのならGoogleフォトも併用してリスクを分散させておくのもアリ。どちらも今後どんどん賢くなって、写真を好きなように引っ張り出せるようになるはず。未来はそっちにあるのだから。
そして、写真への位置情報付加はオンにしておくこと。どこで撮ったかが残るのはとても大切だから。
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