超広角カメラって楽しい! 「HUAWEI Mate 20 Pro」の進化したAIカメラを試す荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2018年11月28日 14時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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ボケの形も選べる「ポートレートモード」 夜景もキレイ

自撮りの図

 AIによるシーン自動判別時のポートレートは、美肌処理や背景ぼかしが自動的にかかる。自分でそれらを細かくコントロールしたいときは、別途「ポートレート」モードに切り替える。

 ポートレートモードにすると「ボケ」「ライティング」「ビューティー」の3要素を自分好みに調節できる。

ポートレートモードの撮影画面 ポートレートモードの撮影画面

 ポートレートモードでは、ボケの形状を「円」「ハート」「渦」「うろこ」の4種類から選べる。

ハート形ボケ ハート型のボケにしてみた
渦形ボケ 渦型ボケ(いわゆる「グルグルボケ」)にしてみた

 インカメラ時もポートレートモードを使える。

 インカメラは24M(2400万画素)センサーにF2.0レンズ、26mm相当とハイスペックだが、暗所にはあまり強くない。

 今回、スケジュールの関係で暗い場所での撮影になってしまったが、昼間ならもっとディテールもしっかりしたきれいな写りになる。いちおう。

こんな状況で撮影 インカメラで撮影中
インカメラでポートレートモード インカメラでポートレートモード

相変わらず優秀な夜景モード

 夜景モードは、P20 Proで好評だった「4秒かけて撮る夜景」(暗い場所だともっとかかる)を踏襲している。

 だが、0.6xの超広角夜景というMate20 Proにしか撮れない写真が撮れるのだ。これはすごい。

 なお、夜景モードでは0.6xの超広角カメラで撮っても写真サイズは10Mとなる。

夜景モード 夜景モードの撮影画面
イルミネーションを撮影 イルミネーションを0.6xで夜景モードで撮影

 夜景モードは撮影に4秒かかるのでじっと端末を持ってなきゃいけないが、より明るく鮮やかな夜景を撮ってくれる。

 夜じゃなくても「暗くて明暗差がめちゃ激しい」場所でも夜景モードは強力だ。

古民家の土間 0.6xで古民家の土間から撮影
古民家の土間(夜景モード) 同じ場所で夜景モードを使って撮影

 夜景モードだと露出(センサーに当てる光の量)を変えながら撮影して合成するので、通常の撮影より極端な明暗差に強いのだ。

 というわけで上手に使うべし、夜景モードである。

ところで「アパーチャ」モードはどうなった?

 さてP20 Proまでは同じレンズを搭載したメインカメラとモノクロカメラの両方のデータを使って背景ぼかし(アパーチャ機能)を実現していた。

 で、モノクロカメラがなくなったMate 20 Proはどうしているか。

 モノクロカメラの代わりに0.6xの超広角カメラを使っている。アパーチャモードで撮るときは、メインカメラと超広角カメラの両方のデータを使っているのである。

 アパーチャモードにすると、標準が「2x」になり、タップすると「2x」→「3x」→「1x」と順に切り替わる。

紅葉 アパーチャモードの2xでF0.95で背景をボカしつつ紅葉

 という具合。

 元々鮮やかで見栄えのする画質に定評のあるMateシリーズであるが、Mate 20 Proではそれに加えて「スーパーマクロ」や「16mm相当の超広角カメラ」という他の端末には撮れない写真が撮れるようになった。

 厳密に言えば超広角カメラを搭載したスマホは他にもあるが、画質的にはこっちの方が上で他の機能ともうまく融合している。

 超広角カメラ、来年(2019年)は他社も搭載してきそうな気がする。そのくらいインパクトが強い。

 マスターAIの進化に加え超広角カメラも手に入れたMate 20 Pro。このまま独自の進化を遂げていってほしいと思う。

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