総額100億円を還元するという「PayPay」の大規模なキャンペーンが、12月4日9時にスタートした。内容は、「支払額の20%(最大5万円相当)がPayPayボーナスとして還元される」「10〜40回に1回の割合で、支払いの全額が還元される」というもの。20%の還元率は、コード決済サービスでは(というか決済やポイントサービス全般を見ても)破格だ。
キャンペーン開始前にPayPayが利用できる店舗は、居酒屋やドラッグストアなどが中心だったが、キャンペーン開始後はファミリーマートやミニストップなどのコンビニエンスストア、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ヤマダ電機、ジョーシンといった家電量販店でも利用できるようになった。コンビニなら日々の買い物、量販店なら高額な買い物に使えるので、キャンペーンの特典をより頻繁かつお得に享受できるようになる。
筆者も早速「PayPay」アプリをインストールして、買い物をしてみた。最初に電話番号とパスワードを設定するか、Yahoo! Japan IDを使ってログインする必要がある。Yahoo! Japan IDでログインしたところ、「スマートログイン」で連携しているソフトバンクの電話番号が自動で登録された。ソフトバンクとY!mobileのユーザーは、全額還元の確率が40分の1から10分の1にアップするが、これを判別するためには、スマートログインで連携しているYahoo!IDを使う必要がある。
アプリの下部には4つのタブがある。「ホーム」タブには、支払いに使うカードや、PayPayが使えるお店のマップ、キャンペーン情報などが表示される。
まずはホームから支払い情報を登録する。PayPayでは「PayPay残高」「クレジットカード」「Yahoo!マネー」の3つを支払い手段に選べる。3つの手段はホームの上部にカードで表示されており、各カードをタップすると、それぞれのバーコードとQRコードが表示される。これを店頭で見せて読み取ってもらえば決済は完了だ。
PayPay残高では、キャンペーンで取得、またはチャージした残高が表示される。
PayPay残高が不足している場合は、Yahoo!マネーかクレジットカードで支払われるが、最初からクレジットカードで支払う場合は、ホームでクレジットカードをタップし、表示されたバーコード/QRコードを読み取ってもらえばよい。クレジットカードは複数登録でき、登録した分だけカードが表示される。ホームから都度、支払いに使うクレジットカードを選べるわけだ。Yahoo!マネーは右端に表示されており、こちらもカードを選ぶと、バーコード/QRコードが表示される。
マップは現在地付近でPayPayが使える店舗情報が分かる。店舗までのナビゲーション機能は今後アップデートで提供される予定。駅や住所などのキーワードから現在地以外の店舗を探す機能も欲しい。
PayPay残高へのチャージは、先述した「PayPay残高」カードの下部「残高を表示」をタップしてから+ボタンを押すか、「残高」タブから行える。
チャージをするには対応している銀行口座を登録する必要があるが、三菱UFJ銀行や一部の地方銀行は対応していない。また、クレジットカードでチャージができるのはヤフーカードのみ。チャージの手段は充実しているとはいえない。チャージできる銀行とクレジットカードの拡大に期待したい。
【訂正:2018年12月4日15時21分 初出時に、「現在、PayPayでは5000円以上をチャージすると、1000円相当のPayPay残高をプレゼントするキャンペーンを実施している」と紹介していましたが、このキャンペーンは12月3日に終了しています。なお、このキャンペーンは延長する可能性もあるとのことです。おわびして訂正致します。】
残高タブでは、銀行口座に出金する機能も用意されているが、これは後日提供されるようで、現在は使えない。
「スキャン支払い」タブからは、店舗が用意するバーコードを読み取って支払うことができる。またこのバーコード読み取り画面の下部にあるリンクから、PayPayを使いたいお店について、専用フォームからリクエストを送信できる。店舗名、住所、電話番号を入力できるので、よく買い物をするお店でPayPayを導入してほしければ活用したい。きっと、ソフトバンクグループの強力な営業部隊がお店に売り込みをしてくれる……はずだ。
右端の「バーコード支払い」タブをタップすると、PayPay残高のバーコード/QRコードが現れる。「お支払い方法」から他の支払い手段に変更できるが、ホームにあるカードをタップする方が早い。
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