インカメラも気になりますよね、ということで自撮りでチェック。
どの機種も、インカメラではビューティー機能のオン・オフを始めとして細かな設定ができる。今回は、設定を変えずに標準的な設定で撮ってみる。
AQUOS sense2のインカメラは約800万画素。美肌・小顔・色合い・明るさ・目の大きさをそれぞれ調節できる。
P20 liteのインカメラは1600万画素と、このクラスのスマホとしては高画素。というかターゲットにするユーザー層をよく分かってる感じがする。
P20 Proと同様に、インカメラでポートレートをオンにすれば、背景ぼかしも使える(今回の作例は背景ぼかしなしだけど)。もちろん、ビューティーレベルも変えられる。
AX7のインカメラも1600万画素。アウトカメラより画素数は多いし、レンズもF2.0と明るめ。背景ぼかし(奥行き効果)も持っている。こっちもターゲットをよく分かっている感じでさすが。
今回の作例はビューティーモードはオンで奥行き効果はオフで撮影している。
インカメラについては、どれもさすがの出来といって良い。
最後は背景ぼかし。
今回比較した3機種の中で、AQUOS sense2だけはこの機能がない。なので、残りの2機種だけで比較する。
P20 liteは、通常の写真モードでポートレートをオンにすると背景ぼかしを使える。精度はP20 Proほどではないが、ちゃんと使えるレベル。
AX7は、ポートレートモードにすると背景ぼかしがオンになる。
ポートレートモードにするとちょっと望遠気味になる。背景のボケ方が特徴的。
人物以外の被写体でも撮ってみる。
P20 liteはワイドアパーチャをオンにし、一番大きくぼかしてみた。
OPPO AX7はポートレートモードで。背景の点光源が目立つようにボケていて印象的。
ということで、ミドルレンジの3機種で撮り比べてみた。
正直なところ、ハイエンド機に比べるとさすがにちょっと劣る。ハイエンドスマホは伊達に“ハイエンド”なわけじゃないんだなあ、と。
レンズ性能など基本性能の差もさることながら、特にAIを使った画像処理を行うとなると、処理速度やAI用のチップを積んでいるかどうかでも差が出るのである。特に暗い部屋や夜景時はハイエンド機の方がそのクオリティを見せてくれる感じ。
その中で、自撮り時の差はあまり感じないわけで、自撮りがメインで廉価な端末が欲しいのなら、ミドルレンジスマホもいい。
でもまあ、昔のミドルレンジ機と比べると、画質は安定していて実用性は高いので、「カッコいい夜景を撮りたい」とか「カッコよく背景をボカしたい」とか、凝った撮影を求めないのなら十分いける。
その中で、今回の3機種の中でどれが頑張っているか、と聞かれたら、P20 liteかな。さすがの安定感ってところだ。
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