毎年恒例のスマホカメラ対決。今回は4つに絞りきれずに、「iPhone X」「Galaxy S9+」「HUAWEI P20 Pro」「HTC U12+」「Xperia XZ2 Premium」の5機種で10のシーンを横並びで撮り比べしております。
前回はこれらの機種で「風景」「建物と青空」「望遠」「明暗差」「花」を撮り比べてみたけれど、前編の時点で各機種の特徴が結構ハッキリと出ている感じ。
後編となるこの記事では、「料理」「人物」「ポートレート」「インカメラ」の作例からカメラの特徴を見つつ、まとめをしていく。
ではシーン別対決の続きいきます。
料理は室内光(それも白熱灯系)メインの環境でデザートを撮ってみた。
これ、けっこう難易度が高いシーン。どうなるだろう?
Galaxy S9+は「料理モード」も別途持っているけれど、ここはオートで撮影。P20 ProとXperia XZ2 Premiumはオートで「料理」と判定された結果だ。
ポイントは「白いお皿や白いアイスクリーム」。これらがちゃんと白く明るく撮れているか、ってこと。
iPhone Xはちょっと色がおいしそうじゃない。照明の色がちょっとかぶっている。
U12+はナチュラル派なのであるが、料理写真なので、白いお皿はもうちょっと明るく撮れてほしいところ。
Xperia XZ2 Premiumは色的には良い感じなのだけど、もうちょっと明るく撮れてくれるとうれしい。
まあ繰り返しだけれど、難しい条件ではありますが。
人物編に関しては悩ましいので3つに分けて。
まずはベーシックに背景ぼかしも何もしない普通の人物写真を撮り比べる。モデルは前回もちょこっと出てもらった伊東あんずさん。
ちょっとした水路を背景に、逆光気味というコンディションで。
iPhone XはHDR(高ダイナミックレンジ)が自動的にかかった。HDRがオフの写真だと日差しが当たった部分がもうちょっと白トビして、顔も少し明るくなる。自然だけれども、もうちょっと顔を明るく調整してもらえるとうれしい。
Xperia XZ2 Premiumは背景を生かしつつ、顔も明るく写そうとしているのは分かる。でも、肌がちょっと不自然じゃない? 何かを塗ったような感じ。恐らく、自動的にかかったHDRのせいだと思う。HDRが明らかにかかってないシーンでは、もっと階調が自然だったから(詳しくは個別レビュー参照)。
それ以外の3モデルは、どれも良い感じ。人物に関しては人それぞれで好みが変わるのであるけれども、個人的にはU12+が良いかなあ。まあどれも良い写りです。
なお、P20 Proはポートレートモードにすると「芸術的背景ぼかし」も自動でオンになるが、比較の関係上、今回はポートレートモードながら背景ぼかしはオフにしてある。
Galaxy S9+は……絞りがF2.4のままだったのが残念。人物と判断したら、少しでも背景のボケを期待できるF1.5に切り替える仕様にした方が良いんじゃなかろうか。
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