世の中、「AIだー」「デュアルレンズだー」「夜景だー」「Leica(ライカ)レンズだー」……とか、その他もろもろ、一番のアピールポイントは“カメラ機能”だ、と言わんばかりにさまざまな工夫でカメラ機能を強化してる昨今。
そういう観点だと、ハイエンドなスマホばかりに目が行くのだけれども、手を出しやすい、それこそ3万〜4万円のミドルレンジの普及型モデルのカメラはどうなのか。
それもまた気になるところだよね、ということで、「OPPO AX7」「HUAWEI P20 lite」「AQUOS sense2」の3台を手に、ミドルレンジスマホのカメラ事情を探ってみた。
今回のスマホはこの3台。
アウトカメラは、P20 lite(ピンクのやつ)とAX7(深いブルーでキラキラしてるやつ)がデュアル構成、AQUOS sense2(薄い青のやつ)でシングル構成。
ざくっと特徴を見ておこう。
今回比べる3台の中では、一番コンパクトでシンプルなボディーのシャープの「AQUOS sense2」。NTTドコモ、au(KDDI・沖縄セルラー電話)、UQ mobile(UQコミュニケーションズ・UQモバイル沖縄)から販売されている他、SIMロックフリーモデルもある。今回使うのはSIMロックフリーモデルの「SH-M08」だけれど、キャリア版でもカメラ機能に差はない(当たり前かもしれないけれど)。
アウトカメラはシングルで1200万画素。前モデルの「AQUOS sense」よりイメージセンサーのピクセルサイズがちょっと大きくなった。レンズはF2.0で、35mm判換算で24mm相当。画角でいうと84度くらいとけっこう広角だ。
ファーウェイの「HUAWEI P20 lite」は、SIMロックフリースマホとして人気機種となっている。その名の通り「HUAWEI P20」シリーズの廉価版という位置付けのモデルだ。
アウトカメラは、伝統のデュアル構成。メインカメラは約1600万画素で、サブカメラは約200万画素。レンズのF値は2.2と「HUAWEI P20 Pro」と比べてちょっと弱いし、Leicaレンズでもない。サブカメラはポートレートやアパーチャモードで距離を測るために使うのだろう。
OPPO(オッポ)の「OPPO AX7」も、P20 liteと同じくSIMロックフリースマホ。今回最も大きい6.2型ディスプレイを備えている。
アウトカメラはデュアル構成で、メインが1300万画素、サブが200万画素のセンサーとなっている。メインカメラのレンズのF値はF2.2だ。
メインカメラのセンサー画素数こそ、3機種ともにハイエンド機とあまり変わらないけれど、レンズの明るさを示すF値(数字が小さい方が優秀)がスペックダウンしている。現行のハイエンド機ならF1.8前後が主流だけれど、ミドルレンジ機ではF2.2前後。
デュアルカメラについても、ハイエンド機とは異なりサブカメラの画素数を落として被写体距離の測定に専念させている。
やはり違いはあるのだなって感じ。でも、それでそこそこ良く写れば“お得”ってことになる。
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