フリマアプリ最大手「メルカリ」が、スマホ決済の「メルペイ」を2月13日に提供開始した。まずはiOS向けに先行スタートし、Android向けは2月28日から順次提供を開始した。メルペイ最大の特徴は、メルカリの取引による「売上金」を、メルカリ内だけではなく、コンビニやレストラン、ドラッグストア、ファストフード店などの実店舗で利用できること。
三井住友カードとの事業連携により、NTTドコモの非接触決済サービス「iD」に対応したこともあり、サービス開始当初から90万もの加盟店を獲得できた。iDは、主要なコンビニやレストラン、ドラッグストアなど多くの店鋪で使える。その決済の仕組みを使うことで、メルペイも実店舗での支払いに対応したわけだ。
3月中旬からはQRコード/バーコードを使った決済サービスも提供する。コード決済を含めると45万か所(合計135万か所)になる。メルペイの広報担当者は「2019年内に200万か所を目標としている」とアピールしている。
早速iPhoneでメルペイを使ってみたので、設定方法と使用感をレポートする。
メルペイは「メルカリ」アプリから設定ができる。アカウントの登録が済んでいない場合は先に済ませておこう。メルカリアプリのiOS版(バージョン4.0.0)以降では、最下部に「ホーム」「お知らせ」「出品」「マイページ」のボタンに加え、「メルペイ」ボタンが出現している。これをタップすることでメルペイの画面に推移する。
「売上金・ポイントをお店で使う」をタップすると初期設定に移る。後は画面に表示される指示に従って初期設定をしていけばよい。
初期設定ではiDの登録までを行う。「電子マネーカード」を作成して、Apple Payにメルペイカードが登録されたら初期設定が完了する。カード名義には「MERPAY MEMBER」と表示される。
メルペイでiDを登録してもすぐには使えない。事前チャージが必要な「プリペイド型」のため、「ポイント」を購入するか、「メルペイ残高」にチャージする必要がある。
まずはポイントの購入方法から説明する。ポイントはメルカリの売上金で、1ポイントを1円として購入できる。ポイントの購入は手数料がかからないが、ポイントを売上金として戻すことはできない。ポイントには365日の有効期限が設定されているので注意したい。
また、メルペイの売上金には振込申請期限が設定されており、その期限を過ぎると売上金が失効してしまう。この点も要注意だが、銀行口座を登録しておけば振込申請期限がなくなる。振込申請期限が迫り、売上金の使い道に困る場合にありがたい。
メルペイに銀行口座を登録すると銀行口座からチャージできる。対応している銀行は、三菱UFJ、みずほ、三井住友、りそな、埼玉りそな、イオン銀行などで、2019年2月21日時点で33行が対応している。1日のチャージ額の上限は20万円で、最低チャージ額は1回につき1000円。チャージによる手数料は無料。
メルペイで銀行口座を登録すると、画面に表示される内容に変化があった。これまでは「売上金」と「ポイント」と表示されていたが、銀行口座の登録後は「メルペイ残高」と「ポイント」に変更されている。つまり銀行口座を登録すると、その都度ポイントを購入する必要がなくなる。
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