今度こそうまく行く? 5GBデータパックでもう1カ月過ごしてみた5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/2 ページ)

» 2019年03月06日 06時30分 公開
[島田純ITmedia]
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節約の結果

 データ通信量で1位になったChromeは、データセーバー機能を有効としたことで、1月の約1.5GBの通信量のうち233MBを削減できました。

 ただし、データーセーバー機能はモバイル通信とWi-Fi通信を別個に集計はできないようで、モバイルでのデータ通信量をどれだけ削減できたのかは不明です。

データセーバー Chromeの「データセーバー」でデータ通信量を節約

 2位のGoogleマップは特に設定変更しませんでしたが、1月の約585MBから、2月は199MBに大幅減少

 それでも、月間200MBでも地図アプリのデータ通信量としては「けっこう多いなぁ……」というのが正直な印象です。

 筆者のGoogleマップのデータ通信量が多いのは、飲食店や商業施設などの店内写真を確認する際に、マップ上に登録された(あるいはユーザーによって投稿された)写真を確認する機会が多いことが理由かもしれません。

 3位のPokemon GOに関しては、設定方法の見直しではなく「別のスマホ(回線)で使う」という、スマホの運用方法の見直しであるため、通信量を減らすという観点での対策は行っていません。予想していたよりもかなりデータ通信量が多いアプリですが、対策として「使う頻度を下げる」ぐらいしか思い浮かびませんでした……。

 4位のDropboxは、フォアグラウンドでのデータ通信量はかなり少ない反面、バックグラウンドでのデータ通信量が非常に多いアプリ。バックグラウンドでの通信内容が気になっていたのですが、思い切ってバックグラウンドデータ通信をオフにしてみました。

 もともと、Dropboxアプリ自体をそれほど頻繁に使うことはなく、スマホで撮影した画像・動画をPCなどなどで編集するための「データ吸い上げ」用途で使っています。スマホでアプリを使う機会がほぼなかったせいか、1月の約491MBから2月は509KBと、データ通信量が「ほぼゼロ」といえるレベルまで小さくなりました。

 データ通信量が大きく減少したことは嬉しい反面、Dropboxがバックグラウンドで通信していた理由がハッキリとしないのは、少しモヤモヤするところです。

1月のDropbox2月のDropbox 1月はバックグラウンドでの通信量が非常に多かったDropboxアプリだが(写真=左)、2月はバックグラウンドでの通信をオフにした効果もあり合計509KBしか通信しなかった

 5位のTwitterは、データセーバー機能を有効にすることで「高画質画像の読み込み」「モバイル回線での動画自動再生」といった通信量の多い機能が無効化されたことで、データ通信量が1月の451MBから150MBに減少しました。


 GoogleマップとPokemon GO以外はいろいろと設定変更をしましたが、それによる実用上のトラブルはほぼありませんでした。大きな影響なしにデータ通信量を削減できたことになります。

 1つ気がかりだったのは、Chromeのデーターセーバー機能を有効にすることで、閲覧できなかったり動作がおかしくなったりするサイトが出てくることでしたが、筆者の利用範囲内では杞憂(きゆう)に終わり、データ通信量の削減メリットが大きく出る結果となりました。

 最終的に2月はメインスマホのデータ通信量は端末計測ベースで約2.6GBまで減らせました。アプリの各種設定を見直しただけでなく、意識的にスマホに触れる回数を減らしたことや、2月はそもそも日数が28日間と少ないことも影響したと思われます。

結果 2月のデータ通信量は約2.6GBに

ウルトラシェアパックから離れて2カ月

 ウルトラシェアパック50からベーシックシェアパックにプラン変更して2カ月。日数が少ないということはさておき、2月は「メインスマホの通信量を月間5GB未満に抑える」という目標を達することができました。

 その陰には、PCと接続して使うテザリング用回線やサブスマホ用の回線が別途存在していたことが大きいと思います。これらの回線が一切使えない前提にたつと、何だかんだで月間データ通信量は概ね15G〜20GB前後になってしまうでしょう。

 それでも、今回のチャレンジ(と言ってもそれほど難しいことはしていませんが……)では、それほどストレスを感じることなく、無駄なデータ通信量を削減することで月額料金を下げることに成功しました。

 どちらかといえば必要に迫られたわけではなく、「できるか試してみる」という軽い気持ちで取り組んだデータ通信量の節約ですが、一部のアプリが予想外にデータ通信量が多かったことと、設定変更などでデータ通信量を減らしても実用上大きな不便を感じることはないことに気付けたことは、何らかの理由でデータ通信量を節約する場合に役立ちそうです。

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