「HUAWEI P30」シリーズ徹底解説 Proは「暗所撮影」と「ズーム機能」が驚異のレベルに(2/4 ページ)

» 2019年03月27日 20時52分 公開
[村元正剛ITmedia]

RYYBセンサーの採用で、驚異的なISO感度を実現

 カメラはP30、P30 Proどちらも4000万画素の広角カメラをメインカメラとして用いる。しかし、複数カメラの構成や仕様はそれぞれ異なる。

 P30は、4000万画素の広角カメラ(27mm)、1600万画素の超広角カメラ(17mm)、800万画素の望遠カメラ(80mm)で構成。P30 Proは、4000万画素の広角カメラ(27mm)、2000万画素の超広角カメラ(16mm)、800万画素の望遠カメラ(125mm)で構成され、さらに、精度の高い深度測定センサーとして用いる「ToFカメラ」も搭載している。

HUAWEI P30 P30は超広角カメラを含むトリプルレンズを搭載。広角カメラのF値は1.8
HUAWEI P30 P40はToFカメラを含む4眼カメラを搭載。広角カメラのF値は1.6で、望遠カメラは光学5倍で撮影可能

 テーマである「Rewrite the Rules of Photography」の最も重要な要素と思われるのが、世界で初めて採用するという「RYYB」センサー。これまでに使われていた「RGGB」センサーに置き換えて導入されたもので、G(緑)ではなくY(黄色)にすることで、光を取り込む効率が40%以上も増すという。

HUAWEI P30 P30、P30 Proどちらも新開発のRYYBセンサーを採用
HUAWEI P30 Y(黄色)フィルターが、G(緑)とR(赤)の光エネルギーを同時に取り込み、採光の効率が向上するという。最適な色の描写にはAI技術も用いられている
HUAWEI P30 他社の最新フラグシップ機よりセンサーサイズが大きいことも利点

 光を取り込む効率を上げる複数の技術の導入により、P30 Proでは、スマホはもちろんデジカメとしても驚異的な最大40万9600相当のISO感度を実現。また、暗い場所やズーム操作時に手ブレせずに撮れるようにOIS(光学式手ブレ補正)も採用している。

HUAWEI P30 P30は最大20万4800、P30 Proは最大40万9600という驚異的なISO感度を実現。もはや肉眼では見えない物まで撮れるレベルだ
HUAWEI P30 メインの広角カメラと望遠カメラに光学式手ブレ補正機能を搭載
HUAWEI P30 超高感度撮影の実現により、ワンショットでの星空の撮影も可能に。iPhone XS MaxやGalaxy S10+では真っ暗に写る状況でも、P30 Proならプロが高性能なカメラで撮ったかのような写真が撮れる
HUAWEI P30 オーロラも撮れる。これも左からiPhone XS Max、Galaxy S10+、P30 Proの作例比較
HUAWEI P30 ハンズオン会場で、ほぼ真っ暗な状態での撮影を試すことができた。これは「夜景」モードに設定した撮ったものだが、「写真」で「AI」をオンにしても、同じように明るく撮影できた
HUAWEI P30 筆者がP30 Proの「夜景」モードで撮影した作例

 前モデルP20/P20 Proから搭載されていたAIによる撮影機能も進化。三脚を使わずに、川の流れをスローシャッターで撮ったように滑らかに写せる他、ポートレート撮影時に背景も美しく写せる「AI HDR+」も搭載されている。

HUAWEI P30 P30 Proで水の流れを美しく撮影した作例
HUAWEI P30 AI HDR+を生かせる作例として、逆光で撮影した人物写真を掲げた

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