コラム
» 2019年04月01日 15時00分 公開

ふぉーんなハナシ:新元号「令和」 スマホの文字入力で変換できる?

5月1日に施行される新元号が「令和(れいわ)」に決まりました。スマートフォンの文字入力アプリ(IME)は「れいわ」を一発変換できるのでしょうか……?

[井上翔,ITmedia]

 4月1日、新しい元号が「令和(れいわ)」に決まりました。日本で初めての元号「大化(たいか)」から数えて248番目の元号で、万葉集に収録された短歌から引用されました。大化といえば、小学校や中学校の社会科の授業で学習する「大化の改新」でもおなじみですね。

 新元号が決まったことで、改元に向けたシステム的な作業が始まることになりますが、スマートフォンの文字入力アプリ(IME)は果たして「れいわ」を一発変換できるのでしょうか……? いくつか調べてみることにしました。

(この記事は、4月1日午後1時現在の状況に基づいて執筆しています)

新元号 新元号を発表する菅義偉内閣官房長官

ATOK for Android [Professional]/ATOK for iOS

 最初に試したのは、「ATOK for Android [Professional]」。サブスクリプションサービス「ATOK Passport」のプレミアム版(月額476円)の契約者が利用可能な文字入力アプリで、通常の「ATOK for Android」よりも高度な変換エンジンを搭載しています。

 恐る恐る「れいわ」と入力してみたところ……。

ATOK Pro(予測変換その1)ATOK Pro(予測変換その2) 予測変換候補に出てこない

 予測変換候補に出てきません。「変換」キーをタップして通常変換候補も出しましたが、やはり「令和」はありません。

 そこで、「ATOKクラウド推測変換サービス」を使ってオンラインを含めて「れいわ」を推測変換をしてみたところ……。

ATOK Pro(クラウド推測変換その1)ATOK Pro(クラウド推測変換その2) やはり出てこない……

 やはり「令和」は出てきませんでした。恐らく、早すぎたんでしょうね……。

 ものはついで、ということで「ATOK for iOS」でも試してみましたが……。

やっぱり出ない 出てこない

 やはり変換候補には出てきませんでした

 ちなみに、開発元のジャストシステムは、両アプリを含むATOKファミリーについて、4月18日に新元号対応のアップデートを実施するそうです。同日以降、アプリをアップデートすれば辞書も更新され、クラウドに頼らずとも「令和」を変換できるようになるはずです。

Gboard

 続いて試したのは「Gboard」。Googleの多言語入力アプリです。

 Android版とiOS版で「れいわ」と入れてみたところ……。

Gboard(Android版)Gboard(iOS版) 左がAndroid版、右がiOS版。どちらにも候補として「令和」が出てこない……

 やはり「令和」と一発変換できませんでした。今後、辞書データベースが更新されれば変換できるようになるでしょう。

Galaxyキーボード(iWnn)

 端末にプリインストールされている独自の文字入力アプリも確かめてみます。

 まずサムスン電子の「Galaxy Note9 SC-01L」にプリインストールされている「Galaxyキーボード」を試してみました。日本語版Galaxyキーボードはオムロンソフトウェアの「iWnn(アイウンヌ)」がベース。iWnnは複数のスマホメーカーでも採用されています。

 さて、変換できるでしょうか……?

Galaxyキーボード やはり無理だった……

 一発変換はかないませんでした。今後、OSバージョンアップやソフトウェア更新のタイミングで対応することを期待したいです。

iOS標準キーボード

 次はiPhoneやiPad、iPod touchなどにプリインストールされているiOS標準の「キーボード」。OSは最新の「iOS 12.2」です。

 最新版とはいえ、改元前のリリース。果たして「れいわ」を正しく変換できるのでしょうか……?

iOSキーボード 候補に「令和」はない……

 ごらんの通り、変換候補に「令和」は出てきませんでした。SC-01L同様、OSアップデートやバージョンアップのタイミングで対応することを期待です。

Simeji for Android/iOS

 ここまで来て「もうだめか……」と思ったのですが、1つ試してない文字入力アプリがありました。バイドゥの「Simeji(シメジ)」です。

 ひとまず、クラウド(オンライン)から変換候補を取得する「クラウド超変換」をオフにして試したところ……。

クラウド超変換オフ(Android版) クラウド超変換をオフにすると出てこない(画像はAndroid版)

 令……もとい、例によって「令和」は出てきません。そこで、クラウド超変換をオンにしてみると……。

クラウド超変換オン(Android版)クラウド超変換オン(iOS版) クラウド超変換を有効にすると「令和」と「令和元年」が!!(左がAndroid版、右がiOS版)

 ついに「令和」(と「令和元年」)が出てきました!!


 ということで、4月1日午後1時現在「令和」を一発変換できるのはクラウド超変換をオンにした「Simeji」だけ。ただし、ATOKファミリーのように時間がたてばアプリの更新によって「令和」も一発変換できるようになるはずです。

現時点で「れいわ」を「令和」にする方法

 現時点で「れいわ」を「令和」と変換できる文字入力アプリは少数派ですが、以下の方法のいずれかで変換できます。

  1. 「れい」と「わ」で単漢字変換する
  2. 「令和」をユーザー辞書に登録する

 1つ目の方法では、文字入力アプリが賢ければ、次回以降の変換で「れいわ」を「令和」と変換してくれるようになります。いわゆる「学習」というやつです。

 2つ目の方法はより確実です。多くの文字入力アプリは、ユーザーが語彙(ごい)を登録できる「ユーザー辞書」(アプリにより呼び方は異なる)に対応しています。iOSの標準キーボードの場合、以下の手順で「令和」を登録してみましょう。

  1. 「設定」を開く
  2. 「一般」→「キーボード」→「ユーザー辞書」とタップする
  3. 「単語」欄に「令和」、「よみ」欄に「れいわ」と入力する
  4. 保存をタップ
単語登録出てきた! ユーザー辞書に登録してしまえば、アップデートを待たずに変換できるようになる(画像はiOSの標準キーボードの場合)

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