PayPayは4月3日、決済サービス「PayPay(ペイペイ)」のアプリをバージョンアップ。ユーザーインタフェース(UI)をリニューアルし、送金に関する機能を強化した。
今回のリニューアルでは、アプリのトップ画面に「送る」「受け取る」アイコンが登場。PayPay残高の送金やその受け取りが簡単に行えるようになった。
送金は以下の方法のいずれかで行える。
携帯電話番号を指定してSMSを送る方法、あるいは受け取りリンクを生成してシェアする方法では相手がPayPayを使っていなくても送金はできるが、相手もPayPayアプリをインストールしないと受け取れない。
受け取りはアプリトップ画面の「受け取る」をタップするか、受け取りリンクからアプリを起動すると行える。送金を辞退することも可能だ(※1)。相手に送金を依頼することもできる。
※1 受け取りリクエストの受信、または受け取りリンクの発行から2週間たっても受け取られない場合は、辞退したものとみなされる
なお、送金できるPayPay残高は従来通り「PayPayライト」(銀行口座または「Yahoo! JAPANカード」でチャージした残高)のみ。「PayPayボーナス」(キャッシュバックや特典として付与された残高)は送金できない。
今回のリニューアルでは、新たに送金用の「PayPay ID」を設定できるようになった。このIDを使うと、送金相手に携帯電話番号を知られることなくお金を受け取ったり送金を依頼したりできる。
設定手順は以下の通り。
※2 半角英数字(英字は小文字)と半角アンダーバー(_)を利用可能
携帯電話番号と同様に、PayPay IDは「セキュリティ設定」から検索の有効、無効を切り替えられる。通知した人だけから送金を受けたい場合は、PayPay IDによる検索を「オフ」にしておこう。
なお、PayPay IDは一度確定すると変更することはできないので決める際は慎重に検討しよう。
万が一送金相手を間違えてしまった場合、従来は受け取り操作をされてしまうと残高を取り戻すことができなかった。
このような事故を未然に防ぐべく、今回のリニューアルでは、送金側が「パスコード」(4桁の暗証番号)を設定できるようになった。パスコードが設定された送金は、パスコードを入力しないと受け取り操作ができない。パスコードを3回連続で間違えると、送金はキャンセル(返金)される。
なお、パスコードは送金元がSMSやメールなどで別途通知する必要がある。
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