楽天モバイルは4月25日、直営店「楽天モバイル 池袋東口店」を東京都豊島区にオープンした。160平方メートル強の床面積と14席の窓口を持つ大規模店だ。
MNO(携帯通信キャリア)サービスの開始を10月に控え、ショップの展開ピッチを上げている同社。大尾嘉宏人常務(営業・マーケティング本部長)がその近況を語った。
昨今、MVNOサービスとしての「楽天モバイル」は、さまざまな調査において好調が伝えられている。
3月19日にMMD研究所が公表した「2019年3月格安SIMサービスの利用動向調査」では、MVNOサービスの中でメイン利用率トップに。また同研究所が4月24日に発表した「2019年通信乗り換えに関する調査」でも、乗り換え希望先キャリアとして1位となった。
同社の自社調査ではあるが、NPS(※)調査においても大手キャリアやそのサブブランドを抑えて1位になったという。
現時点において、楽天モバイルの利用者の満足度は比較的高いようだ。
※ Net Promotor Score:ユーザーのブランドに対する愛着度や忠誠度を測る調査。サービスを他人に推奨するかどうかの調査が中心であることから、日本語では「顧客推奨度調査」と呼ばれることが多い
これも自社調査だが、楽天モバイルのユーザーは「月額料金」「スーパーホーダイ」「楽天スーパーポイント」の3点を評価しているという。
スーパーホーダイは、「長期割」の導入と国内通話準定額の時間延長(参考記事)が奏功し、直近の2019年3月では、音声SIMの新規契約者の約85%がスーパーホーダイを選択している。月間のデータ容量を超過しても上下最大1Mbpsで通信できる点も評価されているようだ。
楽天スーパーポイントについては、「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」がユーザー獲得に大きな役割を果たしている。SPUでは、楽天グループのサービスの利用(契約)が多いほどポイント付与率がアップする。これが“呼び水”となり、楽天グループのサービス利用者が楽天モバイルを契約しているのだ。
料金が比較的手頃で、ポイントも有利にたまる――楽天モバイルが好調な原動力はここにあるようだ。
さまざまな取り組みによって、2019年3月は楽天モバイルとして過去最高の新規契約者を獲得。実数は公開されなかったが「前年同月比で39%増」(大尾嘉常務)だったという。
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