既報の通り、楽天モバイルは3月14日にMNOサービスへの移行について案内を開始した。
この案内では、2019年3月14日10時以降に契約した契約者について、プランなど契約内容をそのまま引き継いで移行できる旨は書かれているが、それ以前の契約者がどのような形で移行できるのか、MNOサービス開始以降の新規契約者がどのようなプランで契約できるのかといった説明は現時点ではなされていない。
この問題に関連する質疑を紹介する。
―― MNOサービスの料金について伺います。3月14日以降に(MVNOサービスを)契約した分は従来通りのプランのままMNOサービスに切り替えられるということですが、MNOサービスは現行の(MVNOサービスと同じ)料金プランでスタートすると考えて良いのでしょうか。それとも、MNOサービスを新規契約する人とMVNOサービスから切り替える人で料金を「二本立て」とするのか、方針を教えてください。
大尾嘉常務 MNOにおける新プランはいろいろ検討していますが、現時点で言えることはありません。新プランは別途出てくることになると思います。
今回「料金プランをそのまま」としているのは、今使っているプラン自体はMVNO回線からMNO回線に変更できることを保証するという意味合いが強く、そのプランを(MNOサービスでも)やるということとは直接関係ありません。
3月14日10時以前に契約した契約者の処遇や、MNOサービスの開始後に新規契約を希望する人向けのプランについては、もう少し後にならないと明らかにできないということになる。サービス開始まであと半年程度だが、せめて前者に向けた情報開示は早めに進めてほしいものだ。
また、楽天モバイルはさまざまな端末をセット販売しているが、MNO回線でも利用できるものはわずか11機種(ルーター含む)。その他の端末はどうしても買い換えが必要となる。
この点についても関連する質疑を紹介する。
―― 「MNO回線に切り替えたいけれど、手持ちの端末は非対応」というユーザーに対してはどのようなフォローをしようと考えていますか。
大尾嘉常務 現在、まさに検討中です。3月14日(10時)以前に契約されたお客さまも重要。しっかりと検討を進めていきます。(筆者注:これ以前に端末を購入したユーザーは特に非対応率が高いものと思われる)
移行措置発表以前に購入された端末については、何らかの形で対応が行われそうだ。
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