Androidスマートフォンは種類が豊富。価格はもちろん性能にも幅があります。最近でこそミドルレンジモデルでも十分な性能を備えていますが、より高速な通信や新技術への対応、カメラ機能の充実といった点では高価格のハイエンド機種が勝ります。
中でも、各メーカーの技術の粋(すい)を集めたハイエンド機種はその競争の“最前線”にいます。しかし、それだけに高価。税別の実売価格が9万円を超えるものも珍しくありません。高い買い物だからこそ、しっかり見定めて選びたいものです。
そこで、この記事ではハイエンドスマホを選ぶポイントと、それを踏まえた上でおすすめのAndroidスマホ5製品を紹介します。
ハイエンドスマホでは、発売時期において最も高性能なプロセッサ(CPU)を使っています。処理能力の面では申し分ありません。注目したいのは「メインメモリ」と「内蔵ストレージ」です。
メインメモリ(通称「RAM」)は、アプリやデータを一時的に展開する場所。人間でいえば「短期記憶」に相当します。ハイエンドスマホはメモリをたくさん多く搭載しているので、それほどこの点で困ることはありません。6GB以上あれば、より余裕を持って使えます。
内蔵ストレージ(通称「ROM」)は、アプリやデータを長期的に保存する場所、人間でいえば「長期記憶」に相当します。特にハイエンドモデルのカメラで写真や動画を撮影すると、解像度が高いゆえに1枚(1本)当たりのデータ量が大きくなりがちです。少なくとも64GB、できれば128GBあると余裕を持って使えると思います。
AndroidスマホはmicroSDメモリーカードが使えるから、困った時には増やして……と思う所ですが、microSDメモリーカードスロットを備えないハイエンドスマホも意外とあります。「写真や動画はスマホにためがち」「音楽や動画を大量に保存したい」という人は、128GB以上の内蔵ストレージを備える機種か、大容量のmicroSDを搭載できる機種を選びましょう。
日常に欠かせないスマホ。日々手に取るからこそ、本体や画面のサイズ、本体の重量と形状はしっかり確認したいポイントです。
本体サイズですが、基本的に画面サイズに比例して大きくなります。ハイエンドスマホの多くは、映像表現を重視する観点から大きなディスプレイを搭載する傾向にあり、片手で使うには厳しいかもしれません。どうしても片手で使いたいという人は片手操作をアシストする機能の有無を調べてみましょう。
手に持って使う場合は、重さや本体形状も重要です。重量は軽ければ軽いほどいい……と言いたいところですが、ハイエンドスマホの多くはさまざまなデバイスを備えるだけにそこそこの重さがあります。
それだけに、重量そのものよりも重量バランスが重要です。ある程度重量のあるモデルでも、バランスが良ければ長時間持っていても意外と疲れません。これだけは数値だけでは分からない点なので、形状の確認を兼ねて、実機を手に持ってみることをおすすめします。
現在のハイエンドスマホにおいて、競争が激しい分野がカメラです。アウトカメラはデュアル構成なのは当たり前、中にはトリプル(3つ)、クアッド(4つ)と数多くのカメラを備えているものすらあります。
片側にカメラが複数ある場合、それぞれの“役割”をしっかりチェックしましょう。より広い範囲を撮影する機会が多いなら広角カメラは外せませんし、より遠くを撮影する機会が多いなら望遠カメラは欠かせません。何をどう撮影するのか、イメージしながら検討しましょう。
昨今では、単純な「写り(映り)」だけではなく、AI(人工知能)を生かした機能を数多く取り入れる動きもあります。一般的な所ではAIによる被写体(シーン)認識が知られていますが、AIを使って被写体に関連する情報を検索してくれたり、写っている文字列をリアルタイム翻訳してくれたりする機能を備える機種もあります。
こういったカメラにまつわる便利機能を考慮に入れるのも“あり”です。
ハイエンドスマホを選ぶ理由として、カメラの撮影性能と並んで上位に入るのがゲームの快適さです。
最近でこそ、ミドルレンジスマホでもそこそこゲームを楽しめるスペックを備えるようになりました。しかし、スマホの処理性能を極限まで駆使するようなゲームは、最新のハイエンドプロセッサに照準を当てて開発しており、常にハイエンドモデルでないと快適にプレイできないことすらあります。
ハイエンドモデルを買えば、基本的にゲームプレイで困ることはほとんどないはず……なのですが、ゲームに関する補助機能を備えているとより快適です。
ゲーム中の通知をカットする機能、ゲーム開始前に他のアプリを終了してメモリを確保する機能など、機種やメーカーによって備える機能もさまざま。よく調べてみましょう。
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