インタビュー
» 2019年05月15日 14時43分 公開

KDDIに聞く、au新料金プランの狙い 他キャリアにはない優位性とは? (2/2)

[田中聡,ITmedia]
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データMAXプランは他社よりもシンプルで魅力的

―― データMAXプランで、テザリングと海外データ通信は20GBに制限されますが、これはなぜでしょうか?

長谷川氏 テザリングに関しては、非常にデータを使うお客さまと、使わないお客さまの幅が広いので、これ(テザリング)も含めて使い放題にすると、料金を高く設定せざるを得ない。テザリングをそこそこ使わないという人にとっては料金が高くなってしまうので、そこは避けるべきでだろうと考えました。

 国際ローミングに関しても、海外事業者との精算が入るコスト構造が違います。また、ここについても、大量に使うお客さまとそうでないお客さまで差が出ます。このように、一般的な利用から外れるものは、20GBの枠に入れる形で対応しました。

au新料金プラン 月額8980円でデータ通信が使い放題になる「auデータMAXプラン」。各種割引とキャンペーン適用で、月額5980円〜となる

―― 使い放題になると、今まで使っていなかった人も大量にデータ通信をするようになり、トラフィックへの影響が懸念されますが、そこは問題ないと判断したということでしょうか。

長谷川氏 そうですね。基本的には十分やっていけると考えています。

―― ソフトバンクの「ギガモンスター+」はキャンペーンという立て付けで使い放題にしていますが、データMAXプランはキャンペーンとしないことで、優位性を出していこうという狙いがあったのでしょうか。

長谷川氏 (ソフトバンクのプランは)分かりづらい部分もあるのではと思いました。ハイエンドの料金プランなのに、ゼロレーティングを入れて動画とSNSが使い放題で、50GBも付いているというのは、どういうサービスなのか理解できるのかな? という印象はありました。われわれは「楽しみ放題」と言える内容にしました。

―― データMAXプランは、ドコモの「ギガホ」よりも高いですが(割引なしの価格はauが8980円、ドコモが6980円)、ドコモの30GBに対して使い放題というのがやはり大きいのでしょうか。

長谷川氏 そうですね。(料金が高くても)われわれの方が商品性としては魅力があるのではと思っています。

現時点ではアップグレードプログラムEXを継続

―― 端末についてもお聞かせください。今回はハイエンドからミッドレンジまで、バランスよくそろえている印象です。

山田氏 今後も含めて、ミドル帯のニーズに出てくると思っていますので、低価格でもしっかりしたスペックの端末は特に強化しました。

―― 法改正でも変わってくると思いますが、端末を買いやすくする施策は今後どうなっていくのでしょうか。

長谷川氏 アップグレードプログラムEXは、約2年間分離プランを提供しているにもかかわらず、端末を買いやすくする方法として好評は得ていると思っているので、総務省令の動向を踏まえますが、現時点ではアップグレードプログラムEXを続けます。省令が決まった後は、そこを踏まえて対応します。

4割値下げの比較対象、なぜ非分離プラン?

―― 新料金プランは「最大4割値下げ」としていますが、比較対象を分離プラン(ピタットプラン/フラットプラン)より前に提供していたプランにしたのは、どういう意図があるのでしょうか。

長谷川氏 「シンプル化」「4割値下げ」すべきという話が世の中に出たときに、われわれは既に分離プランを入れてシンプル化をしている。その結果、4割までは行かなかったかもしれないですが、それに近い還元はできました。今回はそれに加えて、ドコモさんの料金も見て計算をしたところ、ドコモさんの4割値下げに相当するものが、われわれも出せたと確認できたので、そういった表現をさせていただきました(※編集注:ドコモがいう「4割値下げ」の比較対象も非分離プランだった)。

―― データMAXプランは「5G時代を見据えたプラン」と説明されていましたが、5Gが始まった際も、このプランは5G向けに適用する流れになるのでしょうか。

長谷川氏 まだ(5Gのサービスインまで)1年ぐらいあります。データMAXプランが受けるか受けないかもあるので、今時点で決まったものはありません。ただ、5Gの伝送能力を使っていく意味では、いろいろなものがストレスフリーで使っていただける方向性はあると思います。



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