シンプルなSIMフリーケータイ「un.mode phone01」を試す “価値の分かる人”にオススメ(1/2 ページ)

» 2019年05月28日 06時00分 公開
[島徹ITmedia]

 「un.mode phone01」は機能を通話とSMSだけに絞った、シンプルな日本発のSIMロックフリー3Gケータイだ。クラウドファンディングサービスMakuakeにてプロジェクトを立ち上げて目標金額を達成した後、現在はAmazon.co.jpにて8078円(税込)で購入できる。

un.mode.phone01 テラが販売する「un.mode phone01」

 本機にはどんな機能があり、どんなユーザーにおすすめなのか? 実機を試用したので、その中身を解説したい。

ドコモ回線での利用がベスト、SIMサイズは「標準」なので要注意

 un.mode phone01の販売はキャリアショップ経営などを手掛ける「テラ」が、企画は元ヨドバシカメラの渡辺哲也氏が立ち上げたベンチャー企業「W.H.O」が担当している。端末の設計や仕様策定は兵庫県の住本製作所が手掛ける。これら、日本のケータイ業界をよく知る企業の販売経緯については、4月に掲載した記事をご覧いただきたい。

 un.mode phone01の機能は通話とメール、他は電卓やメモといった簡単なアクセサリーのみに絞られている。カメラや動画再生などの機能はない。

un.mode.phone01un.mode.phone01 前面には2.4型ディスプレイと各種キーを搭載(写真=左)。背面にはスピーカー、側面にはボリュームキーを搭載(写真=右)

 インタフェースは充電用のMicro USBと通話用ヘッドセット対応のイヤフォン端子、無線ヘッドセットやアドレス帳交換向けのBluetooth、microSDスロットのみだ。着信通知のLEDライトはない。外装は樹脂製なので、長く使うなら傷の目立ちにくいブラックなど濃い色が無難だろう。バッテリー容量は1450mAhとシンプルなケータイとしては大容量で、3日ほど使っていてもバッテリー切れしないレベルだ。

un.mode.phone01 底面にはMicro USBと通話用のイヤフォン端子を搭載

 通信規格は3G(W-CDMA)のBand 1(2.1GHz)とBand 6(800MHz)と、海外のGSM 850MHz、900MHz、1900MHzに対応。国内だとドコモ回線とソフトバンク回線に接続できるが、広いエリアで利用できるのはドコモ回線だけだ。un.mode phone01はソフトバンクのプラチナバンド(900MHz)に対応していない。

 利用プランは、ドコモの「ケータイプラン」に通話時間に合わせたオプションを付けるか、MVNOのIIJmioが提供する「音声通話機能専用SIM ケータイプラン タイプD」が便利だ。通話料が安くなる楽天でんわは、un.mode phone01にプレフィックス番号の付加機能がないので利用しにくい。

un.mode.phone01 背面カバーを開けると、1450mAhのバッテリーと標準SIMカードスロット、microSDスロットが姿を現す

 SIMカードは、最近主流のnanoSIMではなく、大型の標準SIMなので注意しよう。マルチサイズSIMの場合は一番大きい形で切り取ることになる。なお、自己責任でのSIMアダプターの利用もやめたほうが無難だ。un.mode phone01のSIMスロットの形状はアダプターが端子に引っ掛かりやすいタイプなので、無理に使うと端末を破損する可能性がある。

キー操作感は良好だが戸惑う場面も

 un.mode phone01の使い勝手について見ていこう。

 2.4型QVGA(240×320ピクセル)液晶はストレートケータイとしては大きく、アドレス帳などの文字も見やすい。視野角はやや狭いが、この端末で写真などを見るシーンは少ないので問題ない。電話番号の入力時は、必要以上に大型のダイヤル番号を表示してくれる。

un.mode.phone01 音声ダイヤル入力時は、これでもかと大きい数字が表示される

 キー部分はそれぞれ独立しており、押し間違えることは少ない。押し心地は見た目よりやや柔らかい感じで不満はなく、すぐに慣れるだろう。

un.mode.phone01 いずれのキーも本体から1mm近く出っ張っており、しっかりとした押し心地がある

 スリープ時から画面点灯させるには、通話キーか終話キーを押す必要がある。人によっては中央の決定キーやMENUキーでも点灯してほしいと感じるかもしれないが、ここは慣れの問題だろう。終話キーは電源キーも兼ねており、長押しでシャットダウンや機内モードへの切り替えメニューを表示できる。

 この他、待受画面で左キーが着信履歴、右キーが発信履歴、上キーがメッセージ、下キーがアドレス帳へのショートカットとなっている。♯キー長押しでマナーモードとの切り替えが可能だ。

un.mode.phone01 暗闇でも操作しやすいよう、キーのバックライトも搭載されている

 本体設定はMENUキーからメニューを呼び出して操作する。Android風の通知画面の呼び出しは、MENUキー長押しに割り当てられている。メニューはアイコン選択のケータイ風画面だが、各設定はAndroidスマホで見かける感じのものだ。ただ、機能は最小限のものに限られている。

un.mode.phone01un.mode.phone01 MENUキーを押すとアイコンメニューが表示される(写真=左)。設定の項目はAndroidスマホのものを縮小した感じだ(写真=右)

 操作は基本的に上下左右と決定キーで行う。ただし、アドレス帳などの画面で目にする「…(縦向き)」は、どの位置にあろうとMENUキーしか開けない。このあたりは慣れていないと戸惑うだろう。

un.mode.phone01 右上の「…(縦向き)」アイコンは、上下左右キーで選択できない。ディスプレイの左下にあるMENUキーで開く必要がある

 文字入力はテンキーでのケータイ入力のみ対応。予測変換も利用できるが、推測候補や逆トグル、英数カナ変換といった機能はない。また、改行は0キーを複数回押して選ぶ必要がある。とはいえ、文字入力はアドレス帳やSMSなどの短い入力にしか使わないので、日常的にストレスを感じる人は少ないだろう。

un.mode.phone01 文字入力は一般的なケータイ入力だ。画面下に予測変換が表示される

 本体の充電はMicro USB端子を利用する。付属するのはMicro USBケーブルのみなので、充電には市販のUSB充電器などが必要だ。

 本体上部のストラップホールは、ひもを背面カバー側の穴に結び付けるものとなっている。一般的なケータイのように、本体のフレームに結ぶことはできない。背面カバーと本体が簡単に分離することはほとんどないだろうが、これまでの日本のケータイに慣れている人だと違和感を覚えるかもしれない。

un.mode.phone01 本体上部にストラップホールを搭載する
un.mode.phone01 ただし、ストラップのひもを本体内部にくくり付けることはできない
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