アドレス帳の管理についても見ておこう。1台目はもちろん、2台目ケータイとして使うにしても重要な機能だ。
アドレス帳のデータ移行は、vCard形式のインポートとエクスポートに対応しており、microSD、Bluetooth、SIMカードを利用できる。今どきの使い方だと、AndroidスマホとBluetoothで送受信するといったケースが多いだろう。念のために述べておくが、Googleアカウントとの同期や赤外線には対応していない。
アドレス帳の画面でインポート/エクスポートを利用する際は、MENUキーを押して画面右下の「…(縦向き)」アイコンのメニューを開く必要がある。また、インポート/エクスポートに関わる項目の日本語が分かりづらい点は気になった。機能としては問題なく動くのだが、UI(ユーザーインタフェース)については修正が欲しいところだ。
BluetoothでvCardのアドレス帳を送受信する場合は、事前にAndroidやケータイなどの対応機器とペアリングする必要がある。BluetoothでvCardのアドレス帳が送られてきた場合は、MENUキー長押しで通知画面を表示して受信する。
un.mode phone01の魅力は、通話とSMSに特化したミニマムな設計と、税込8078円という安さにある。
他社からもシンプルな端末は少数ながらも発売されているが、話題性を重視したコンパクト方向のデザインに寄りがちだ。だが、un.mode phone01は実際に使いやすく持ちやすいデザインにロングバッテリーといった仕様を貫いた。
購入層は「価値の分かる個人と法人」がメインだろう。通話だけのモデルが必要、現場へ持ち込める端末の機能に制限がある場合や、個人のスマホとは別に2台目ケータイが欲しいという人にオススメしやすい。また低価格だからこそ、端末の紛失や破損の恐れがある場所にも持ち込みやすい。ニッチな製品ではあるが、実際に必要なシーンは存在し、そのニーズにしっかり応えてくれるだろう。
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