スマホの急速充電に使いたいUSB PD対応アクセサリースマホ×バッテリー快適ライフ

» 2019年07月01日 06時00分 公開
[井上晃ITmedia]

 USBの急速充電規格であるPowerDelivery(パワーデリバリー:以下、PD)を使うと、スマートフォンの場合、最大18W程度で素早く充電できる。例えばiPhoneの場合、iPhone 8以降のモデルがPDに対応しいており、最大30分で50%ほど充電可能だ。ただし、PDを利用するには、対応を明記する充電ケーブルや充電器、モバイルバッテリーなどを使う必要がある。本稿では、おすすめの周辺機器を紹介したい。※価格は全て税別。

ケーブルはデータの伝送速度も重視したい

 PDによる急速充電を利用するには、対応ケーブルと充電機が必要となる。ケーブル選びのポイントは充電がPDに対応しているだけでなく、汎用(はんよう)性が高いデータの伝送速度が速い製品を選んだ方がいいということだ。なお、iPhoneで使用する場合には、USB Type-C - Lightningケーブルを選ぶのを忘れずに。

cheero Type-C to Type-C Cable 100cm(890円)

 出力60Wまで安全に急速充電できるUSB Type-C - Type-Cケーブル。高耐久ナイロン繊維を編み込んでおり、断線に強い。1万5000回の折り曲げ試験と50kg以上の引っ張り強度試験をクリア。価格も割安で、長期で利用しやすいため、非常にお得だ。その上、データ転送速度は最大5Gbpsに対応する。

USB3.1ケーブル(C-C、PD対応) MPA-CC13A05NBK(2800円)

 USB-IF認証を取得している、エレコムのUSB Type-C - Type-Cケーブル。こちらはcheeroと比べると価格は割高だが、ケーブル長は0.5mとやや短めなので、カバンに忍ばせやすいメリットがある。USB3.1(Gen1)対応で、最大5Gbosの高速データ転送が可能。

Anker PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル(0.9m)(1481円)

 MFi認証取得済みのPD対応USB Type-C - Lightning充電ケーブル。PD対応のUSB Type-C急速充電器と合わせて使用すると、PD対応iPhone(iPhone 8以降)をフルスピードで充電できる。Apple純正の「USB-C - Lightningケーブル(1m)」が1944円なので、こちらの方が少しお手頃だ。結束バンドが付いているのもポイントで、収納時にケーブルを束ねやすい。耐久性については、1万2000回の折り曲げテストをクリアしており、一般的なケーブルより12倍以上高い耐久性をうたう。また、AnkerDirectで購入した場合には、18カ月保証がつくのもうれしい。

充電器は用途ごとにさまざまなスタイルがある

 PD対応の充電器には多くの種類があるが、出力ポートの数にはバリエーションがあるので、必要に応じて適切な製品を選びたい。例えば、コンセント周りが家電ケーブルで埋まっている人は、プラグからケーブルが伸びている卓上向け充電器を選ぶとコンセント周りがスッキリするし、カバンに忍ばせるならコンパクトな充電器が適している。

cheero USB-C PD Charger 18W(1780円)

 ミニマムに1ポートあれば十分という人には、こちらが安くておすすめだ。PDに対応したサイコロ型の充電器で、出力ポートはUSB Type-C×1。サイズは約43×43×38mm。Cheero独自の「AUTO-IC」機能により、デバイスを認識し最適な電流に調整するのも特徴。

Anker PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQ(3240円)

 自宅やオフィスに据え置くならこちらが便利だ。最大30W出力に対応するPower Delivery対応USB Type-Cポートを備える卓上向けの急速充電器で、出力ポートのある本体はコンセントから離れる。そのため、他の家電向けのケーブルとも共存させやすい。Anker独自の「PowerIQ」対応USBポートも4つあり(それぞれ最大出力2.4A)、接続機器に応じて最適な電流に調整されるのもポイントだ。

RAVPower RP-PC104(5555円)

 幅56mm×高さ80mm×厚さ16mmという、とにかく薄い充電器。重さも82gと軽く、プラグも折りたたみ可能。価格は割高だが、携帯性に優れる点で付加価値は高い。PD対応のUSB Type-Cポートを備え、最大45W出力が行える。AC100V-240V入力電圧対応なので、海外渡航時にも利用できる。

モバイルバッテリーもPD対応がおすすめ

 モバイルバッテリーのおすすめは、スマートフォンを2〜3回充電できる容量1万〜1万5000mAhの製品だ。PD対応のメリットとして、モバイルバッテリー本体への充電速度が速いことも挙げられるので、大容量モデルでも3〜5時間で満充電にできる。携帯性とのバランスを考えると、この容量帯が扱いやすい。

cheero Power Plus 4 13400mAh(3280円)

 PD3.0対応のモバイルバッテリー。最大出力18Wなので基本的にスマートフォン向け。公称値によると、iPhone XSなら45分間で約74%を充電できる。容量は1万3400mAhで、iPhone XSなら約3.5回、Galaxy S9なら約3回充電可能。本体サイズは約92×80×23mmでさほど大きくなく、携帯性も良い。PD対応ケーブル&充電器で本体を充電した場合、約4.5時間で満タンになる。

Anker PowerCore 10000 PD(4259円)

 最大18W出力のPD対応出力USB Type-Cポートと、Anker独自の「Power IQ」対応USBポート(最大10W出力)を備え、2ポートから同時にフルスピード充電が行えるモバイルバッテリー。容量は1万mAhで、iPhone XSなら約3回、Galaxy S9なら約2.5回充電できる。本体の充電もPD対応に対応し、PD対応急速充電器とケーブルを使用すれば約3.5時間で満タンになる。高速充電に非対応のイヤフォンなどを充電する際には、低電流モードに切り替えて使用できる。


 繰り返しになるが、USB PDによる急速充電の恩恵を受けるには、充電器やケーブル、モバイルバッテリーなどを一通り対応製品にそろえなくてはならない。周辺機器をそろえるコストはかかるが、バッテリー周りの使い勝手を快適にするためには、購入を検討する価値はある。

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