レビュー
» 2019年07月07日 10時00分 公開

「Xperia Ace」レビュー サイズ感と機能のバランスが整ったミッドレンジ機

ドコモの「Xperia Ace」は、片手操作に適したコンパクトモデルとして注目したい。価格は「Xperia 1 SO-03L」(10万3032円)の約半額となる4万8600円(いずれも税込み)。本機のサイズ感や機能についてレビューする。

[井上晃,ITmedia]

 片手操作に適したコンパクトモデルとして注目したい2019年の夏モデルは、NTTドコモから発売されたソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia Ace SO-02L」だ。ミッドレンジモデルということで、価格は「Xperia 1 SO-03L」(10万3032円)の約半額となる4万8600円(いずれも税込み)。本機のサイズ感や機能についてレビューしたい。

Xperia Ace
Xperia Ace ドコモから販売中の「Xperia Ace SO-02L」(ホワイト)

スッキリしたデザインと充実した性能は好印象

 ディスプレイは縦横比18:9の約5.0型フルHD+液晶を搭載する。ボディーはフラットな形状だが、本体の角が丸いので手になじみ、小さいだけでなく持ち心地もよい。

Xperia Ace 5.0型なので片手で扱いやすいサイズ感だ

 同じく5.0型ディスプレイを搭載する2018年夏モデルの「Xperia XZ2 Compact SO-05K」と比べると、Aceの方が一回り大きいが、薄く、軽くなった。サイズ/重量はXZ2 Compactが約65(幅)×135(高さ)×12.1(奥行き)mm/約168g、Aceが約67(幅)×140(高さ)×9.3(奥行き)mm/約154g。

Xperia Ace 左側面。本体はフラットで、薄さは9.3mm
Xperia Ace 右側面。丸いボリュームキーが特徴的だ

 端末右側面には、指紋センサーを兼ねる電源キーを搭載。それに並ぶ上下のボリュームキーは小さな円形になり、デザインのアクセントとして映える。

Xperia Ace 前面には強化ガラス、背面にはグラスファイバー強化プラスチックを採用している

 その他の仕様については、XperiaらしくIPX5/IPX8の防水性能とIP6Xの防塵(じん)性能を備え、FeliCaも搭載する。ただしワンセグとフルセグには対応しない。また、バッテリー容量は2700mAhと決して大きくはないが、USB Type-Cを採用し、「STAMINAモード」や「いたわり充電」などのXperiaならではのバッテリー関連機能にも対応する。デザインと機能ともにバランスの整った端末という印象を受ける。

Xperia Ace 外部接続端子はUSB Type-C
Xperia Ace 3.5mmイヤフォンジャックを搭載

 プロセッサはSnapdragon 630であり、処理性能としてはミッドレンジ相当。メインメモリは4GB、ストレージは64GBを備える。決して性能の悪い端末ではないが、先述のXZ2 Compactがハイエンド向けのSpapdragon 845を搭載していたことを考えると、こちらは価格を抑える方向にかじを切った機種といえる。エンターテインメント機能に重きを置くフラグシップモデルとはコンセプトが異なる。

Xperia Ace ベンチマークテストアプリ「Antutu Benchmark」のスコアは「9万270」だった。ちなみにXperia 1のスコアは「33万9152」だったので、大きな差がついている

カメラはシンプルだが使い勝手はよい

 Xperia Aceの背面カメラは1200万画素でF1.8。静止画撮影では、「プレミアムおまかせオート」で13種類のシーンと被写体の動きの有無などを自動認識して調整できる。動画撮影は、光学式+電子式のハイブリッド手ブレ補正に対応する。

Xperia Ace 1200万画素の背面カメラ

 試しに静止画で料理を撮影してみたが、暖かみのある鮮やかな仕上がりだった。機能はシンプルだが、日常使いではそれなりに重宝するのではないだろうか。

Xperia Ace Xperia Aceにて検証当日のランチを撮影。シズル感のある写真が撮れた
Xperia Ace Xperia Aceにて撮影した花壇の花

 インカメラは800万画素のデュアルカメラ。画角が120度の広角カメラに切り替えられるので、1人で撮る際は広範囲の背景を入れられる他、複数人でのセルフィーも撮影しやすい。

Xperia Ace インカメラは標準カメラと広角カメラの2つ
Xperia AceXperia Ace インカメラの標準カメラで撮影したもの(写真=左)と広角カメラで撮影したもの(写真=右)

 筆者が試した限りだと、背面カメラ代わりに景色を撮影しても、写りがやや暗くはなってしまうが、都市部などの明るい条件なら十分に使用できそうだと感じた。

 他に、4枚の写真を連続撮影し、動画やコラージュとして合成する「4コマストーリーモード」も、インカメラのユニークな機能だ。

Xperia Ace アウトカメラ代わりに広角カメラを使うという方法も楽しめる

サウンドを楽しむならヘッドフォン必須

 サウンドに関しては、ステレオスピーカーを搭載する。仕様としてはハイレゾ音源にも対応し、通常音源をハイレゾ相当の音質に変換する「DSEE HX」にもサポートする。

Xperia Ace 5.0型なので、画面の小ささはそこまで気にならなかった

 ただし、内蔵スピーカーの音質はいまひとつ。サウンドの左右の偏りこそないが、音量を上げると、やや音割れが気になった。

 3.5mmイヤフォンジャックも備えており、LDACやaptX HDもサポートしている。映画視聴時や音楽鑑賞時には、有線・ワイヤレスを問わず、ヘッドフォンを使用することをおすすめしたい。

サイドセンスの活用が快適操作のカギ

 特徴的な機能としては、Xperia XZ3やXperia 1にも搭載されている「サイドセンス」が挙げられる。ただし、Xperia Aceではディスプレイ端に表示される「サイドセンスバー」を使うのが異なる点だ。

Xperia AceXperia Ace サイドセンスバーをダブルタップした画面(写真=左)。サイドセンスバーをカスタマイズする設定画面(写真=右)

 サイドセンスバーをタップすると、よく使うアプリを予測して表示してくれる。バーを上下にスワイプすると、1つ前の画面に戻る操作ができる。ダブルタップすると、アプリのショートカットが表示される。ただしXperia 1とは異なり、マルチウィンドウのショートカットアイコンは設置できない。

 サイドセンスバーに関しては、左右の位置、バーの長さ、透明度などを設定アプリからカスタマイズ可能。左右の利き手や親指の位置に応じて微調整できる。


 ハイエンドのXperia 1と比べると、確かに見劣りする部分はあるが、Xperia Aceは必要最低限の性能を担保しつつ、絶妙に価格を抑えた良機種だといえる。従来はXperiaのフラグシップを使ってきたという人でも、コストを抑えることを重視するのであれば、一考の価値があるだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう