「Xperia 1」は何が変わったのか? XZ3/XZ2 Premium/XZ2と比較するMWC19 Barcelona(1/2 ページ)

» 2019年02月27日 12時45分 公開
[田中聡ITmedia]

 ソニーモバイルコミュニケーションズの新たなフラグシップスマートフォン「Xperia 1」が発表された。従来の「XZ」からシリーズ名を一新し、4K HDRの有機ELディスプレイを採用して、アスペクト比を「シネマワイド」の21:9にするなど、「Xperiaを再定義する」という思いを込めたほどの意欲作だ。2019年夏以降、日本を含む世界各国で発売される予定。

 シリーズ名が変わったとはいえ、これまでのハイエンド機と比べて何が変わったのかは気になるところ。2018年冬に発売された「Xperia XZ3」、2018年夏に発売された「Xperia XZ2 Premium」「Xperia XZ2」との違いを見ていこう。

縦長になって薄く、軽くなった

 デザインや見た目で最も多く変わったのは、先述の通り、ディスプレイのアスペクト比が21:9になったこと。Xperia XZ2とXZ3の18:9、Xperia XZ2 Premiumの16:9と比べると縦長で、他の機種より10mm前後高くなっている。ただしその分、幅は抑えられており、72mmは4機種の中ではXZ2と並んで最も細い。ちなみにXZ2 Premiumは幅80mmとかなり太っちょだった。

Xperia 1 左から「Xperia 1」「Xperia XZ3」「Xperia XZ2 Premium」「Xperia XZ2」。Xperia 1が縦長に、細くなったことが分かる
Xperia 1 背面の比較。Xperia 1は指紋センサーが背面から側面に移った

 Xperia XZ2/XZ2 Premium/XZ3では、背面を流線型にして丸みを持たせたデザイン「アンビエントフロー」を採用していたが、Xperia 1ではよりスクエアになった。アンビエントフローは手のひらへのフィット感は良かったが、その分厚さが増し、スマートさに欠ける印象も受けた。XZ2/XZ2 Premium/XZ3の厚さは約10〜12mmだが、Xperia 1は8.2mmまで薄くなった。ガラスの1枚板のようなたたずまいは、「Xperia Z」シリーズをほうふつとさせる。

Xperia 1 側面の比較。左からXperia 1、Xperia XZ3、Xperia XZ2 Premium、Xperia XZ2。Xperia 1は、Xperia Zシリーズのようなフラットな形状になったことが分かる

 Xperia XZ3の約193g、Xperia XZ2 Premiumの約236g、Xperia XZ2の約198gからXperia 1は180gにまで軽くなったことも特筆すべき点だ。数字だけを見ると軽い部類には入らないだろうが、ディスプレイサイズ、薄さ、軽さがいいバランスでまとまっていると感じる。また、本体カラーでZシリーズ時代の伝統色でもあった「パープル」が復活したことも注目点だ。

Xperia Z Ultraよりも小さい

 ディスプレイサイズはXperia 1の6.5型が最も大きい。このクラスのサイズになると、スマートフォンとタブレットの中間サイズの“ファブレット”として注目を集めた、6.4型の「Xperia Z Ultra」が思い出される。ただしXperia Z Ultraはアスペクト比が16:9なので太く、幅は92.2mmでXperia 1より約20mm太い。Xperia Z Ultraはベゼルも太いので高さは179.4mmでXperia 1より約12mm長い。横の表示領域は少なくなったが、より小さなXperia 1の方がスマホとしては使いやすいだろう。

Xperia 1 左がXperia 1、右がXperia Z Ultra。画面サイズはほぼ同じだが、サイズはZ Ultraの方が巨大だ

Xperia XZ2 Premiumと解像度は違う

 ディスプレイの解像度は1644×3840ピクセルだが、同じく4Kディスプレイを搭載するXperia XZ2 Premiumの2160×3840ピクセルよりも、短辺が516ピクセル少ない。長辺が長くなったものの、その解像度がXZ2 Premiumから据え置きなので、短辺の解像度が下がった形だ。ともあれ肉眼でその差を体感できるとは思えず、使用感に影響はないだろう。ITU-R BT.2020や10ビットカラー相当の階調表現などへの対応による画質向上の方が体感差はありそうだ。

 基本スペックはフラグシップ機と呼ぶにふさわしい内容だ。プロセッサはSnapdragonの最上位モデル「Snapdragon 855」で、メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GB。microSDスロットも備えている。バッテリー容量はXperia XZ2 Premiumの3540mAhよりは少ないが、Xperia XZ3と同じ3330mAh。

トリプルカメラで変わること

 カメラは広角+超広角+望遠のトリプル仕様に。背面にトリプルカメラを搭載するのはXperiaでは初めて。Xperia XZ2 Premiumはデュアルカメラを搭載していたが、こちらはカラーセンサーとモノクロセンサーという構成で、Xperia 1とは異なる。よって、モノクロセンサーだけを使ったモノクロ撮影はXperia 1ではできないが、「Cinema Pro」という新機能に搭載される、色相をプリセット設定する「Look」ではモノクロ風の色調を用意している。つまり後からモノクロの効果を加えることは可能。

 望遠レンズを活用することで光学2倍相当のズームが可能になったこと、超広角レンズでよりワイドに撮影できるようになったことは、Xperia 1のメリットだ。一方、Xperia XZ2 Premiumでは独自の画像処理チップ「AUBE」を活用することで、暗所でのノイズを低減し、ISO感度は静止画が51200、動画が12800までカバー。Xperia 1もデュアルフォトダイオードや新たな画像処理エンジン「BIONZ for mobile」で暗所撮影の画質が向上したとソニーモバイルは説明しているが、XZ2 Premiumと画質がどれだけ違うのかは気になるところだ。

 被写体の瞳を検出してピントを合わせ続ける「瞳AF」が、Xperia 1では新たに採用された。なお、インカメラの画素数は、Xperia XZ3やXperia XZ2 Premiumの約1320万画素から約800万画素に下がった。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月24日 更新
  1. ソフトバンク史上初の「10万件純減」――KDDIと共に「数より質」の経営にシフト (2026年02月22日)
  2. 米Orbic、日本市場から事実上の撤退か オービックとの商標訴訟に敗訴、日本法人から情報発信なし【更新】 (2026年02月22日)
  3. 5.3型の小型スマホ「Mode 1 Pocket」を試す 唯一無二のサイズ感、サブ機での運用が最適か (2026年02月23日)
  4. ガストで人を介さず「テーブル決済」、食い逃げ対策はあるのか? すかいらーくに聞いた安心の仕組み (2026年02月21日)
  5. 「Pixel 10a」は何が進化した? 「Pixel 9a」「Pixel 10」とスペックを比較 “aシリーズ初”の機能も (2026年02月19日)
  6. ガストの「テーブル決済」をPayPayで試してみた 便利だけど思わぬワナも (2024年04月14日)
  7. 【ワークマン】1280円の「アーバンマルチストレージサコッシュ」 ミニポーチになる取り外し可能な収納ポケット付き (2026年02月23日)
  8. 着脱は“カチッ”と一瞬 Apple Watch Ultraを格上げするAulumuのマグネット式ナイロンバンド「C03」が快適 (2026年02月16日)
  9. 【ワークマン】1500円の「Wジョイントスクエアサコッシュ」 独立した2気室構造&前面メッシュポケットで収納 (2026年02月19日)
  10. ソフトバンクが「iPhone 16e」「Galaxy S25/S25 Ultra」を価格改定 月1円から (2026年02月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年