「1カ月分が1週間で売れた」 モトローラの「moto g7」シリーズが好調の理由:SIMロックフリースマホメーカーに聞く(1/3 ページ)

» 2019年07月08日 11時04分 公開
[石野純也,ITmedia]

 モトローラ・モビリティ・ジャパンは、6月7日に「moto g7」とその派生モデルの「moto g7 power」「moto g7 Plus」の3機種を発売した。gシリーズは、同社の主力ともいえるミドルレンジモデルで、moto g7を中心に、moto g7 powerはバッテリーを、moto g7 plusはプロセッサやカメラなど、全体的なスペックを強化したスマートフォンだ。

moto g7シリーズ 左から「moto g7」(セサミックブラック、クリアホワイト)、「moto g7 plus」(ディープインディゴ、ビバレッド)、「moto g7 power」(セサミックブラック)。Web直販「Motoストア」での価格はg7 powerが2万5800円、g7が3万800円、g7 plusが3万8800円(いずれも税別)。

 この端末の投入に合わせ、モトローラはSIMフリー市場での存在感を高めていく方針だ。これまで、同社のシェアは、SIMロックフリースマホメーカーの中で2%程度だったが、MVNOでの取り扱いを増やし、エンタープライズ市場に力を入れていくという。では、moto g7シリーズは発売以降、ユーザーからどう評価されたのか。同社の現状と今後を、ダニー・アダモポウロス社長に聞いた。

特によく売れたのが「moto g7 plus」

―― まずは、moto g7シリーズの売れ行きについてうかがえればと思います。発売後の手応えはいかがでしたか。

アダモポウロス氏 エクセレント! とてもいいですね。1カ月分(と予想していた量)が1週間で売れていきました。売り切れにならないよう、何とか在庫を確保しているところです。サプライズだったのが、より売れたのがmoto g7 plusだったことです。moto g7 plusはビバレッドとディープインディゴの2色を出しました。日本で顕著だった傾向としては、両カラーが五分五分だったことです。われわれとしては、インディゴが7、レッドが3になると踏んでいました。

moto g7シリーズ ダニー・アダモポウロス社長
moto g7シリーズ 特に売れているというmoto g7 plus

―― 高いものから売れていると思いますが、これは日本市場特有の傾向なのでしょうか。

アダモポウロス氏 他の国では、一般的に、3機種出すと一番安いものがボリュームゾーンになりますが、その意味で日本は特殊です。moto g7 powerも売れ始めてはいますが、予約して買っていただいたお客さまの比率が高いのは、やはりmoto g7 plusですね。moto g7 powerが売れ始めたのは、MVNOが販売を開始したことも影響しているとみています。

―― 予約してまで買うユーザーは、確かにスペックに対する要求は高そうです。

アダモポウロス氏 moto g7 powerの販売数が増えていますが、だからといって、moto g7 plusのペースがスローダウンしたわけではありません。これは「moto g6」のときもそうでしたが、初期に購入される方は、ハイスペックなものを選ぶ傾向があります。

―― これまで、比較的幅広く端末を出されてきましたが、SIMフリースマートフォン市場で2%のシェアという数値は、まだまだ規模が小さいように思えます。今後、この数値は上がっていくのでしょうか。

アダモポウロス氏 2%は昨年(2018年)1年間でのアベレージ(平均)ですが、今は徐々に上がってきています。MVNO、家電量販店、Amazonなどでも最近になって数値は上がってきていて、手応えを感じているところです。具体的な数値は言えませんが、GfKでの数字も、確実に上がってきています。

―― 今回、moto g7シリーズが伸びた理由はどこにあると見ていますか。

アダモポウロス氏 もともと2万円から4万円までの価格帯で、昨年よりいいものを出しているからです。コスト面もそうですし、スペックや、スペックでは表せないバリュー、品質もあります。同じ価格帯で底上げしてきたことが効いています。実は、スペック表以外のところで語っているメーカーは、そこまで多くありません。

 (一番安い)moto g7 powerを手に取っていただければ分かると思いますが、これも非常に堅牢(けんろう)性があります。保証範囲内の故障率も1%に満たない。質という意味では非常にいいもので、安心していただけているのだと思います。セキュリティアップデートも迅速ですが、他のメーカーは時間がかかることが多いですよね。

moto g7シリーズ 2万円台と安価ながらも5000mAhの大容量バッテリーを搭載したmoto g7 power

 また、ロードサイドや駅近辺の家電量販店はもちろん、MVNOの開拓も進めています。それぞれのMVNOを見ていただければ分かると思いますが、各社が3機種中、3つないしは2つを販売しています。実感として、モトローラが浸透してきていると感じています。

―― どのぐらいのシェアを取りたいといった目標はあるのでしょうか。

アダモポウロス氏 具体的な数字については差し控えたいのですが、ここ3年ぐらいは、堅調に伸びてきています。今年はさらにやれると思っています。日本でのビジネスはマラソンのようなもので、短距離走ではありません。走り続ける体力を維持することが大事です。短期にシェアを取り、そのあとパッといなくなるようなことは考えていません。

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