ただ単に撮影することに飽きた人にも、ZenFone 6はかなりオススメできる。それはフリップカメラの角度を最大180度まで調節できること。今までにない構図で写真を撮影できる。
例えば、超ワイドなアングルで撮りたい場合は、パノラマモードを選択して、フリップカメラの角度を調節しながら撮るといった活用方がある。
角度調節はインカメラとメインカメラの切り替えアイコンを上下にスライドするだけ。ボリュームキーでも調節可能なので、どちらか操作しやすい方法を選ぶのがいいだろう。
フリップカメラは写真のみならず、動画撮影時にも使える。被写体の動きに合わせてフリップカメラが自動で動いてフォーカスが外れないように追随してくれる。
メインカメラでは最大4K(3840×2160ピクセル)フレームレートは30または60fpsから選択できる。超広角カメラでは最大4Kの30fpsで撮影できる。またメインカメラには、電子式手ブレ補正機能が搭載されている。スローモーションモードは1080pの240fpsと720pの480fpsから選択して撮影できる。
ここまでフリップのよさばかり述べてしまったが、改善すべき点もいくつかある。まずは動画撮影時の問題。撮影した動画を閲覧した時に気付いたのだが、撮影した動画の音声にフリップカメラのモーター音が入ってしまうのだ。
もちろん気になるようであれば、フリップを使わずに撮れば済むだけのことだが、「ウィーン」というモーター音は静かな環境であればあるほど気になる。
もう1つ気になったのは、顔認証時の問題。フリップカメラは写真や動画の他にも顔認証機能を使う際も動作する。ただ、使わないときにフリップカメラは収納されるため、ZenFone 6を机上に置いた状態で、顔認証を行おうと試みたところ、立ち上がってこないのだ。
カメラを使った撮影や顔認証を行う際は、あくまで手に持った状態もしくは、フリップカメラ部分が何かに触れないようにする必要がある。また、顔認証をするたびにフリップカメラがウィーンと立ち上がる様子も少し煩わしく感じる。エレベーターの中など、静かな場所で使うときは周囲の目が気になるかもしれない。
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