非接触決済は「使い勝手が良い」、QRコード決済は「お得である」――スマホ決済のイメージに差 MMD研究所調べ

» 2019年09月26日 17時00分 公開

 MMD研究所は9月26日、「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」の結果を発表した。

 この調査は、8月9日〜8月18日の期間で行った「2019年9月 スマートフォン決済に関する実態調査」でQRコード決済利用者250人、非接触決済利用者250人、QRコード決済・非接触決済の併用利用者500人、スマホ決済未利用者500人を抽出し、詳細な調査を実施したものとなる。

 非接触決済利用者とQRコード決済利用者に対し、各スマホ決済を利用しようと思った理由について聞いたところ、非接触決済利用者は「会計がスピーディーに終わる」、QRコード決済利用者は「ポイントがたくさん貯まる」が最多の理由となった。

MMD研究所の「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」

 スマホ決済未利用者に対して使わない理由を複数回答で聞いたところ「スマートフォンが紛失したり壊れたときに心配」が52.2%、「登録が面倒」が32.0%、「個人情報を登録するのが嫌だ」が30.0%という結果になった。また、スマホ決済を利用しようと思った経験があるか聞いたところ「利用してみようと思ったことはない」が最も多く半数を超えている。

MMD研究所の「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」
MMD研究所の「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」

 QRコード決済・非接触決済の併用利用者へ、各スマホ決済のイメージについてあてはまるものはどちらか聞いた。最も差が出たのは、非接触決済は「使い勝手が良い」、QRコード決済は「お得である」となる。

MMD研究所の「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」

 キャンペーンを理由にスマホ決済を利用したと回答した人に対し、キャンペーンの時以外にもスマホ決済を利用しているか聞いたところ、約半数がキャンペーンに関わらず利用していると回答。スマホ決済利用者に対し、今後もスマホ決済を利用したいと思うか聞いたところ、QRコード決済利用者の52.1%、非接触決済利用者の59.7%が「今後も継続して利用したい」と回答した。

MMD研究所の「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」
MMD研究所の「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」

 日本政府が掲げている2025年までにキャッシュレス決済比率40%、その先の比率80%という目標に対し、賛成と回答したのは併用利用者の58.4%、QRコード決済利用者の43.2%、非接触決済利用者の39.2%。一方、スマホ未利用者は19.2%と、スマホ決済利用者・未利用者でキャッシュレスへの意識に差が見られた。

MMD研究所の「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」

 消費増税にあわせたポイント還元策でキャッシュレス決済を利用するかどうか聞いたところ、併用利用者の89.6%、QRコード決済利用者の86.4%、非接触決済利用者の82.4%が利用すると回答。未利用者は39.0%に留まり、なかでも「利用したいが、やり方がわからない」という回答は15%を超えた。

MMD研究所の「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」

 最後に利用状況別にリテラシーの違いを見るため、スマホ決済に関する情報を並べて正しいと思うものに〇、間違っていると思うものに×を選択させた。正解率は併用利用者(正答率62.9%)、非接触決済利用者(正答率60.1%)、QRコード決済利用者(正答率57.7%)、未利用者(正答率57.4%)の順となった。とくに「非接触決済・タッチ式決済はスマホの充電が切れると使えない」は×だが全体の7割以上が○、「圏外でも非接触決済・タッチ式決済は使える」は○だが半数以上が×をつけており、多くの人が誤って認識していることが明らかになった。

MMD研究所の「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」
MMD研究所の「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」

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