日本マイクロソフトは10月17日、報道関係者を対象とするSurfaceブランドの新製品説明会を開催した。この説明会で、Microsoftのマット・バーロゥ氏(バイスプレジデント)が2020年末に発売する予定の「Surface Neo」「Surface Duo」をチラ見せする場面があった。
Surface Neoは、9型ディスプレイを2枚搭載する2in1 PC。2画面PCに最適化された新しいOS「Windows 10X(テンエックス)」をプリインストールして登場する予定だ。
今回チラ見せされたSurface Neoは「フィジカルプロダクションモデル」、簡単にいえば実機のイメージモックだ。少し遠目からではあるが、サイズ的には非常にコンパクトに見える。
バーロゥ氏は開くと13型のノートPCと同じ画角の画面が使えること、2画面で別々のものを表示できること、片方の画面を折りたたんで読書やメモ書きに活用できること、対面している相手に画面を見せつつ自分はメモを取るといった2画面だから便利なことをアピールした。
ラップトップモードでは、片方の画面の上にワイヤレスキーボードを載せて使うこともできる。キーボードを載せると、自動的にタッチパッドが出現するギミックもあるという。今までのノートPCでできることが全てできることをバーロゥ氏はアピールした。
Surface Duoは、5.6型ディスプレイを2枚搭載するスマートフォン。OSはWindowsではなくAndroidで、MicrosoftだけではなくGoogleサービスのアプリもプリインストール。Google Playから各種アプリをダウンロードして使えることが魅力だ。
今回チラ見せされたSurface Duoも、フィジカルプロダクションモデル。Neoも十分にコンパクトだが、さらにコンパクトなDuoは、ジャケットのポケットからも出し入れできる。
ボディー的な特徴はNeoと同様で、バーロゥ氏いわく「どこにいても生産性を向上できるツール」という位置付けのSurface Duo。そのOSは先述の通りAndroidで、自社開発のWindowsではない。
あえてAndroidを採用したのは、ユーザー体験と画面サイズを考えた際の最適解がAndroidであったからだという。Microsoftの各種アプリが既にAndroidでも提供されていることも理由だ。
冒頭で述べた通り、Surface Neo/Duoは2020年末の発売を予定している。発売まで1年2カ月ほどの期間があるということだ。
PCやスマホでは「半年後」の製品が発表されることがたまにある。しかし「1年後」の製品が発表されることは珍しい。なぜ、こんなにも“早く”発表したのか。
バーロゥ氏いわく、早期の発表は「開発者からの要請」に応えるためだという。1年程度の時間があれば「デバイスためのAPIやアプリを作る時間を確保」できるからだ。
もくろみ通りに2画面に最適化されたアプリが出そろうかどうか、注目したい。
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