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4キャリアの「ポイント/決済サービスのクロスユース率」調査 楽天モバイルが上位に

» 2019年11月21日 17時42分 公開

 MM総研は、11月21日にキャリア4社がそれぞれ自社グループで提供するポイント/決済サービスの「クロスユース率」について調査結果を発表した。

 クロスユース率とは携帯電話利用者が契約先キャリアの提供するポイント/決済サービスをどの程度利用しているかを示す比率で、これが高いほど「利用者の囲い込み」につながっていることになる。本調査は15歳〜79歳の男女5万3427人を対象として9月10日〜13日にかけてWebアンケートを実施したもので、メイン利用はNTTドコモが36.0%(1万9228人)、auが22.5%(1万2046人)、ソフトバンクが15.2%(8108人)、楽天モバイルが4.5%(2385人)。

 契約先のキャリアから付与されるポイントを「最も利用している」と回答した比率は「楽天モバイル(楽天スーパーポイント)」が69.0%でトップ、次いで「ソフトバンク(Tポイント)」の40.7%だった。キャリア別にポイントの利用状況をみると、楽天モバイルの利用者は1位が「楽天スーパーポイント(69.0%)」となり、2位の「Tポイント(10.9%)」を大きく引き離す結果となった。

 一方、ソフトバンクユーザーは1位が「Tポイント(40.7%)」、2位が「楽天スーパーポイント(27.5%)」だった。ドコモとauは上位3サービスの利用率にあまり差がなく、他の共通ポイントに利用者が分散したため、自社ポイントのメイン利用が低くなったとしている。

MM総研のポイント/決済サービスの「クロスユース率」調査結果
MM総研のポイント/決済サービスの「クロスユース率」調査結果

 各キャリア(グループ企業含む)が提供するクレジットカードを利用するか聞いたところ、楽天モバイルユーザーの75.3%が「楽天カード」を所有し、60.8%が「最も利用ている」と回答。他キャリアのメイン利用率はそれぞれ、ドコモの「dカード」の利用が11.8%、ソフトバンクの「Yahoo!JAPAN カード」の利用が10.5%、auユーザーの「auWALLET クレジットカード」の利用が6.0%となった。4キャリア利用者の間で最も利用されているクレジットカードは「楽天カード」で、ドコモ、ソフトバンク、auの中にも2割以上の「楽天カード」利用者がいることが分かった。

MM総研のポイント/決済サービスの「クロスユース率」調査結果
MM総研のポイント/決済サービスの「クロスユース率」調査結果

 各キャリア(グループ企業含む)が提供するQRコード決済は、ソフトバンクユーザーの「PayPay」メイン利用率が最も高く15.9%に、次いで楽天モバイルユーザーの「楽天ペイ」だった。ソフトバンクは期間固定Tポイントによる還元をPayPayボーナスに変更するなどグループ基盤を生かした利用拡大に注力しているため、クロスユース率トップになったと推測できる。電子マネーは、楽天モバイルユーザーの楽天Edyメイン利用率が最も高く17.0%で、次いで「au WALLET」の利用が10.0%となった。

 QRコード決済の利用率ではソフトバンク、楽天モバイル、ドコモはそれぞれのグループ企業が提供するサービスがトップだが、auの「au Pay」は4位。電子マネーの利用率では、楽天モバイルとauそれぞれのグループ企業が提供するモバイル決済がトップになっている。

MM総研のポイント/決済サービスの「クロスユース率」調査結果
MM総研のポイント/決済サービスの「クロスユース率」調査結果
MM総研のポイント/決済サービスの「クロスユース率」調査結果
MM総研のポイント/決済サービスの「クロスユース率」調査結果

 各携帯キャリア(グループ企業含む)が提供するECサイトを「最も利用している」と回答した人は、楽天モバイル利用者の「楽天市場」が61.3%でトップ。次いでソフトバンクの「Yahoo!ショッピング」が25.1%、au の「au Wowma!」が2.3%、ドコモの「dショッピング」は1.5%となる。ドコモとauにはECサイトの利用に課題が残る一方、楽天モバイルとソフトバンクは高いクロスユース率となった。

 一方、4キャリアの利用者すべてが最も利用しているECサイトは「楽天市場」となった。ソフトバンクは「Yahoo!ショッピング」「Amazon」、ソフトバンク以外の3キャリアは「Amazon」「Yahoo!ショッピング」の順でメイン利用率が高くなっている。

MM総研のポイント/決済サービスの「クロスユース率」調査結果
MM総研のポイント/決済サービスの「クロスユース率」調査結果
MM総研のポイント/決済サービスの「クロスユース率」調査結果

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