スマホやIoT電池で安否確認――ソフトバンクが「みまもりサービス」開始 キャリアフリーで月額無料から

» 2019年12月10日 20時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 ソフトバンクは12月19日から、スマートフォンや家電を使った安否確認サービス「みまもりサービス」の提供を開始する。契約している通信事業者を問わないキャリアフリーのサービスで、見守られる側は完全無料で、見守る側はサービス内容に応じて無料(0円)〜980円の月額料金がかかる。

(記事中の価格は全て税別)

みまもりサービス

サービスの概要

 みまもりサービスは、1人暮らしの高齢者が増加していることを背景に、離れて暮らしている家族の安否を簡易な方法で分かるようにすべく開発された。見守られる側、見守る側それぞれのスマートフォンに専用アプリをインストールして利用する。アプリはiPhone(iOS 11以降)とAndroidスマートフォン(Android 8.0以降)に対応している。

 見守られる側のアプリでは、スマホの「ロック解除」「充電」「移動(歩数計)」をチェック。見守る側のアプリで操作履歴を確認することで安否確認を行う。

 見守られる側がスマホを使っていない時も、ノバルスの乾電池型IoTデバイス「みまもり電池」(別売:詳しくは後述)を組み込んだ乾電池駆動の機器(リモコン、電動歯ブラシ、ライトなど)の動作履歴をチェックして安否を確認できるようになっている。

 万が一、見守られる側においてスマホや乾電池機器が一定時間操作されなかった場合はシステムが自動的に電話をかけることで安否を確認することもできる。ただし、見守る側が基本プランを利用している場合に限る。

見守られる側 見守られる側のアプリ。スマホの動作やみまもり電池の入った機器の状況を取得してサーバに送付する

 一方、見守る側のアプリでは、見守られる側のスマホで取得した操作履歴を確認したり、見守る対象のスマホや機器の新規登録や削除、無動作であることを通知する時間を設定したりできる。

見守る側のアプリ 見守る側のアプリ。見守られる側のスマホや機器の動作状況をチェックしたり、チェックに関する設定を行ったりできる。

月額料金

 みまもりサービスでは、「見守られる側に極力負担をかけない」という観点から見守る側がサービスに加入するという設計となっている。見守られる側に追加のサービス契約は不要だ。

 見守る側のサービスは「シンプルプラン」と「基本プラン」の2種類を用意。シンプルプランは無料で利用できるが、自動電話による安否確認を利用できないことを始めとして、サービスの利用に制約が設けられている。

 一方、基本プランは有料で、WebサイトやY!mobileショップ(Y!mobileユーザーに限る)で申し込める。月額料金は以下の通り。

  • Y!mobileユーザー:月額480円
  • それ以外(ソフトバンクユーザーを含む):月額980円

 なお、Y!mobileユーザー以外が基本プランを契約する場合は、月額料金を「Yahoo!ウォレット」で支払うことになるため、「Yahoo! JAPAN ID」が必要となる。

月額料金 みまもりサービスは見守る側が契約をするスキーム。有料の「基本プラン」は980円(Y!mobileユーザーは480円)となる
違い 基本プランとシンプルプランの違い

みまもり電池

 「みまもり電池」はノバルスが開発した乾電池型のBluetoothビーコン。単4乾電池を装着した上で単3サイズの乾電池を使う機器に入れると、機器の利用をBluetoothを介してスマホなどに自動で通知してくれる。ビーコンなので、スマホとのペアリング(ひも付け)操作は不要だ。

 ノバルスでは「MaBeee(マビー)」というブランドでこのBluetoothビーコンを販売しており(参考リンク)、このみまもり電池も同ブランドのもと販売されるが、みまもり電池はみまもりサービスでのみ使える専用品となる。

 なお、みまもり電池はSB C&Sが「SoftBank SELECTION オンラインショップ」で販売する。現在予約を受け付けており、価格は3190円だ。

みまもり電池みまもり電池 みまもり電池(MaBeee みまもりサービス専用)。単4電池を単3サイズで使うためのジャケットと同じ感覚で使える
単3デバイスに 単3電池を使う機器に入れておくと、みまもりサービスのみまもり対象に加えられる

Y!mobileでは開始記念キャンペーンも

 みまもりサービスの開始を記念して、Y!mobileは12月19日から2020年1月31日まで、みまもり電池と乾電池駆動のセンサーライトを「みまもりグッズ」としてプレゼントするキャンペーンを実施する。

 以下の条件を全て満たせばその場でもらえる。ただし、在庫限りで一部店舗はキャンペーンの対象外なので注意しよう。

  • 契約日に60歳以上であること
  • 新規契約(MNPやソフトバンクからの番号移行を含む)または契約変更をすること
  • 手続き時に「スマホベーシックプラン」と「スーパーだれとでも定額」に同時加入すること
キャンペーン まずはY!mobileブランドでこのサービスを売り込む

かんたんスマホはアプリをプリインストール化

 Y!mobileが販売中の「かんたんスマホ」では、次回のソフトウェア更新を適用するとみまもりサービスのアプリがプリインストール化される。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー