回線契約がないと困る……? auの「Galaxy Fold」を単品で買おうとしてはまったこと:5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/2 ページ)

» 2019年12月19日 17時00分 公開
[島田純,ITmedia]
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「支払い方法」や「SIMロック解除」も要注意

 端末の単体購入に当たって、続いて問題となるのが本体代金の支払い方法です。

 先述の通り、SCV44の本体代金はものすごく高額。ゆえに、できれば分割払いにしたいところです。しかし、端末代金をauの分割払いとした場合は購入から100日間はSIMロックを解除できないという問題が発生するのです。

 auは10月1日から未契約(回線契約とのひも付けのない)端末でのSIMロック解除に応じています(※1)。11月22日に総務省が改定したガイドラインを受けて、一定条件を満たせば(※2)未契約端末のSIMロック解除を店頭で購入と同時に無料で解除できるようになりました(※3)。

 ただし、先述の改定ガイドラインが適用されるのは、あくまでも“未契約の端末”。回線契約とひも付けて分割払いで購入した場合、現時点では「101日ルール」が適用されます(※4)。

(※1)現在はau直営店に加えてauショップや臨時電話窓口でもSIMロック解除を受け付けています。
(※2)未契約端末を一括払いで購入した場合、分割金を清算済みの場合、または2カ月分の分割支払金を「預り金」として預託した場合。
(※3)希望者のみ。その場で希望しなかった場合は、臨時電話窓口で無料手続き可能。
(※4)端末とひも付けられた回線でSIMロック解除手続きをしたことがある場合、最新の手続き日から101日以上経過した日から手続き可能。

auのルール auにおける12月19日時点のSIMロック解除ルール

 このような事情もあり、筆者はいったん新規契約をした上でSCV44を一括払いで購入し、すぐにSIMロックを解除。同じ月の末に回線を解約してようやく“単体”で買えたことになります。

SIMロックを解除 SIMロックを解除してY!mobileのSIMカードを挿入

端末単体購入は「端末補償」も課題

 さて筆者のSCV44ですが、SIMロック解除をすることで好きなキャリアで問題なく使えていますが、不安になるのは端末の故障・紛失時の対応です。

 端末を紛失・故障した際のサポートとして、auでは「故障紛失サポート」を提供しています。他のスマホよりも月額料金が割高ではあるものの、SCV44も対象機種に含まれます。

 しかし、このサービスはau携帯電話の契約と結び付くため、回線を解約すると補償サービスまで一緒に解約されてしまうのです。先述の通り、筆者はau回線を解約したため、SCV44に何かあっても補償を受けられません。結局、最も原始的ともいえる「カバーやケースなどを装着して大切に使う」しかありません。

解約すると解約 故障紛失サポートはau携帯電話の回線契約とひも付く。そのため、回線を解約したらサービスも自動的に解約されてしまう

 端末補償サービスが回線とひも付いていて、回線契約がないと加入できなかったり、回線を解約するとサービスも解約されてしまう――この問題はauに限ったものではなく、NTTドコモの「ケータイ補償サービス」、ソフトバンクの「あんしん保証パックプラス」やY!mobileの「故障あんしんパックプラス」も同様の問題を抱えています。

 SIMロックを解除する条件が緩和されたことに伴い、スマホを好きなキャリアで使うことに対するハードルは従来よりも低くなりました。しかし、キャリアの手厚い補償サービスを利用したい場合、現時点では発売元キャリアの回線と回線契約を結ぶ(維持する)しか選択肢がありません。

ソフトバンクのあんしん保証パックプラス auに限らず、他キャリアでも端末補償は回線契約が必要(画像はソフトバンクの「あんしん保証パックプラス」の加入条件)

 価格がそれほど高くない機種であれば、紛失や故障に伴う買い換えによる金銭的ダメージはそれほど大きくありません。しかし、SCV44のように高額な機種で何かが発生して同じ機種への買い換えをしようとなると、お財布に「大打撃」です。

 端末代金と通信料金を分けた「分離プラン」が導入された今だからこそ、補償サービスについても端末にひも付く形に変えることで「機種とキャリアを好きに選べる」という理想が一挙に現実に近づくと思います。

 もっとも、「端末だけ買う」という観点では、SIMロックフリーのAndroidスマホや、Apple Storeや一部家電量販店で販売されているSIMロックフリーのiPhoneではすでに実現済みともいえます。メーカーが独自に補償(拡張保証)サービスをやっている場合は、回線を解約しようとも引き続きサポートを受けられます。そのサポートが、大手キャリアの補償(保証)サービスと比べて十分なものか、という別の議論はありますが……。

Apple Care iPhoneの場合、Appleが提供する「Apple Care」に直接加入することで回線にひも付かない形で拡張保証を受けられる
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