2019年の生活を変えたモノ:「HomePod」が室内の音楽体験を変えた/ケータイも買い替えた

» 2019年12月29日 13時05分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 個人的に2019年を振り返ってみると、スマートフォンではない物に引かれた1年だった。この記事ではそんな中でも特に買ってよかった物を2つ紹介する。

1日中いい音で流しっぱなし――「HomePod」は想像以上の出来だった

 スマートスピーカーといえば、「Google Home」や「Amazon Echo」などが主流だが、Appleも他社に遅れたものの、「HomePod」を発売した。

 筆者は2017年にGoogle Homeを導入した。「オッケーグーグル、〇〇して!」と声で指示するだけで、調べ物やスケジュール管理などが行えるのは便利だが、音質には満足していなかった。

 Google Homeは、当時1万円ほどで購入した記憶がある。2019年末時点ではもう少し安い価格で売られている。一方のHomePodは3万円台で売られている。Webで価格だけを見たときは高いと感じた。

 Webの情報だけではよしあしが分からないので、店頭に実機を見に行ってみた。騒がしい店頭では音質のよさを十分に体感できなかったが、第一印象がよかった。Google Homeよりもひと回り大きく丸みを帯びたボディーだが、Appleらしいカラーと無駄なボタンのないシンプルなデザインに引かれた。

HomePod_arrows Appleのスマートスピーカー「HomePod」

 その数週間後、思い切って購入してみた。重たい箱を抱えながら帰宅するのに一苦労したが、ようやく自宅のリビングに設置できた。

 箱を開けると説明書がなく不安にかられたが、手元のiPhoneを近づけると画面上にセットアップを促すメッセージが表示された。やや戸惑いながらもセットアップを進めたが、ほんの数分でセットアップを完了できた。

 そして、肝心要の音楽を再生すると、部屋中に「ズーン!」 と重低音が鳴り響いた。中音から高音域だけがシャリシャリと聴こえてくる安物とは違い、スピーカーの震動が机や床まで伝わり、まるでレコーディングスタジオに置いてある超高級スピーカーで聴いているような感覚だった。

 さらに驚いたのは、HomePodを設置した部屋から離れた場所に移動しても、音をしっかりと聞き取れたことだ。一般的なスピーカーは、スピーカーを置く場所や向きによって、聴こえ方が変わってしまう。

 HomePodは、全方位を向いた6つのマイクを用いて、スピーカーが発した音の反射を測定する。スピーカーから壁までの距離や部屋の広さなどを認識するという(Appleによる説明)。このようにHomePodは、置く場所や向きについてシビアに悩む必要がないので楽だ。

 音質に加えてよかったと思うのが、音楽を再生し続けてくれることだ。Apple Musicとの相性がよく、楽曲やプレイリストをループしておけば、1日中心地よいBGMがいやしてくれる。

 楽曲を再生するには、Siriに頼むか、HomePodに接続したiPhoneの楽曲を再生するかのどちらか。当然ながらSiriに頼んだ方が楽だ。例えば、「何年代の曲を再生して」と頼むと、その内容に関連したプレイリストを再生してくれる。

 また、アーティスト名や楽曲名を指定して再生できる他、雨、森、海、ホワイトノイズ、せせらぎ、夜などの、いわゆる環境音を再生することも可能だ。他にも書ききれないぐらいさまざまなことをHomePodだけで実行できるが、今回はこのくらいにしておきたい。

やっぱりボタン付きケータイが通話しやすい 「arrows ケータイ F-03L」

 HomePodの他にも買ってよかったと感じられる製品がある。それは「arrows ケータイ F-03L」だ。

 今やスマホ全盛期ともいえるが、通話しづらいと感じたことが多々ある。仕事はメールやメッセージアプリなどで事足りるが、プライベートでは相手が必ずしもスマホを持っているとも限らない。このため、筆者はスマホとケータイの2台持ちをしている。

HomePod_arrows 「arrows ケータイ F-03L」

 arrows ケータイ F-03Lを購入した理由は、2年ほど前から使っていた「P-smart ケータイ P-01J」が壊れてしまったため。ボタンの押し心地については、どちらの機種も快適だと感じられるが、長く使うことを考慮すると、落としたときの衝撃に強いarrows ケータイ F-03Lが気に入った。

 通話について話を戻すが、スマホへの着信は、機種によってはいったん画面のロックを解除したり、画面を指でスライドしたりしないと応答できない場合がある。

 arrows ケータイ F-03Lでは、着信設定の中に「着信中オープン応答」という項目があり、これをオンにしておくと、ぱかっと開くだけで電話に応答できる。片手でワンプッシュするだけで開けるボタンも備えているので、設定しておくとかなり便利だ。他にも便利な機能がたくさんあるが、堅牢(けんろう)性も含めて完成度の高い端末だと感じる。今後も長く使い続けたい。

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