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» 2020年02月14日 16時30分 公開

AIで子どもを自撮り被害から守る――新生トーンモバイルの新型スマホ「TONE e20」登場 1万9800円

ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)のサービスとなった新生「トーンモバイル」から、新しいTONEスマートフォンが登場。目玉は、AIで不適切な被写体の撮影をブロックするカメラ機能だ。

[井上翔,ITmedia]

 ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)は2月20日、MVNOサービス「トーンモバイル」用の新型スマートフォン「TONE e20」を発売する。標準販売価格は1万9800円(税別)だ。

TONE e20 TONE e20
石田代表 報道関係者にTONE e20を披露する石田宏樹代表(フリービット会長)

TONE e20の概要

 TONE e20は「TONE e19」の後継モデルという位置付けで、基本スペックが底上げされている。新しいカメラアプリ「TONEカメラ」(後述)も利用可能だ。端末の販売元はDTI、輸入元はWiko Japan(ウイコウ・ジャパン)となっている。

技適など 輸入元はウイコウ・ジャパン。楽天モバイルの「Rakuten Mini」と同様だ

 プロセッサはMediaTekの「Helio P22」(CPU部は4コア)で、メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GBを備える。最大256GBのmicroSDXCを搭載することも可能だ。OSはAndroid 9をプリインストールする。

 ディスプレイは6.26型のHD+(720×1520ピクセル)液晶で、インカメラ周辺に水滴状のノッチ(切り欠き)が設けられている。バッテリー容量は3900mAhで、ユーザーによる交換には対応していない。

 本体下部の外部接続端子はUSB MicroB端子となっている。本体上部には3.5mmイヤフォンマイク端子を備えている。

ディスプレイ ディスプレイはe19よりも少しだけ大きい6.26型。上部に水滴状のノッチがある
MicroB 外部接続端子は、最近やや珍しくなりつつあるMicroB形状のUSB端子
イヤフォンマイク イヤフォンマイク端子は別途備えている

 アウトカメラは1200万画素+1300万画素(広角)+200万画素のトリプル構成で、インカメラは800万画素のシングル構成だ。

 背面には指紋センサーを備えている。インカメラを用いた顔認証も可能で、画面ロックの解除はもちろん、アプリの起動ロックの解除にも利用できる。

背面 背面にはトリプルカメラと指紋センサーを備える
ダブル認証 画面ロックやアプリの起動ロックは、指紋認証だけではなく顔認証でも解除できる

 SIMカードスロットはnanoサイズのものを2つ備えており、DSDV(Dual SIM Dual VoLTE Standby)も利用できるが、2枚目のスロットはmicroSDと排他となる。Wi-Fi(無線LAN)は2.4GHz帯(IEEE 802.11b/g/n)に対応しており、Bluetooth 4.2も利用できる。

 ボディーサイズは約76.5(幅)×159(高さ)×8.2(奥行き)mmで、重量は約175gだ。

TONEカメラ

 TONEカメラはTONE e20にプリインストールされるカメラアプリの1つ。小学生や中学生を「自画撮り被害」から守ることを目的に、不適切な写真や動画を“保存させない”ことができる。TONE e19でも後日行われるソフトウェア更新で利用できるようになる予定だ。

TONEカメラ TONEカメラの撮影画面。一見すると普通のカメラアプリのようにも見えるが……

 不適切な写真や動画を保存させない機能は、「AIフィルター」によって実現している。このフィルターには数多くの学習データが反映されており、下着姿や全裸の被写体など、アプリが「不適切」と判定した写真や動画をストレージに保存させない、という仕組みだ。

 判定タイミングは写真(静止画)が「シャッターを切った時」、動画は「リアルタイム」となっている。動画撮影時は「不適切」と判定した被写体が映り込んだ瞬間に録画が止まるため、その前の映像も保存されないことになる。

 AIフィルターの処理は端末内で完結するようになっており、判定のためにデータが端末外に出て行くことはない。保存しなかったつもりの不適切な写真や動画が、いつの間にかクラウドサービスなどを介してアップロードされるということも防げる。

不適切画像 アプリが不適切だと判定した被写体はシャッターが切れない(動画の場合は映り込んだ時点で撮影がストップする)

 不適切な撮影が行われた場合、TONEスマホの見守り・管理機能「TONEファミリー」の管理者に通知を送ることもできる。撮影を試みた「不適切」な写真や動画のサムネイル(縮小とぼかし処理をかけたもの)や撮影場所を確認することも可能だ(要設定)。

 「標準のものを含めて、別のカメラアプリを利用されたら意味がないのでは?」と思うかもしれないが、その点についてはTONEファミリーの管理者が、TONEカメラ以外のカメラアプリの起動を禁止することで対処できる。

通知 「TONE見守り」アプリ(TONEファミリーの管理者用アプリ)に届いた通知。不適切な撮影の場所とサムネイルを確認できる

TONEファミリーは「スーパーアプリ」対策も実施へ

 最近、1つのアプリで複数のサービスを提供する「スーパーアプリ」が増加傾向にある。スーパーアプリはあくまでも単一のアプリであるため、「ある機能を使わせないためにアプリを制限すると、使わせたい機能まで使えなくなってしまう」というジレンマが生じる。

 そこで、TONEファミリーにアップデートを加え、スーパーアプリの一部機能を有効(無効)化できる機能を追加する。当初は「LINE」アプリのみ対応するが、ユーザーの動向を見ながら他のスーパーアプリも対応していくという。

管理画面 新バージョンのTONEファミリーの管理画面。LINEアプリの表示に「LINEアプリを個別に許可」というプルダウンメニューが増えている
個別設定 プルダウンメニューを開くと、個別機能をオン(許可)/オフ(不許可)できるスイッチが表示される。写真は全ての個別機能をオフ(≒トーク機能のみ使える状態)にした場合のイメージ
ブロック オフにした機能の利用を検知するとTONEファミリーが利用をブロックする

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