トーンモバイルは2018年内をめどに、MVNOサービス「TONE(トーン)」「TONE SIM(for iPhone)」に付帯するサービスをGoogle Homeによる音声操作に対応させる。対応第1弾は、見守りサービス「TONEファミリー」になる見通しだ。
Google Home対応は、「Googleアシスタント」とトーンモバイルが設置する認証サーバや言語解析・会話設計システムを「Actions on Google」を介して連携させることで行う。
例えば「ねえGoogle、太郎はどこ?」とGoogle Homeに話しかけると、言語解析システムがTONEファミリーAPIのサーバにその情報を伝送し、太郎のTONEスマホの位置を検索。その結果を会話設計システムが音声化し、Google Homeで再生する。
ただ、何も考えなしに音声操作に対応してしまうと、第三者が位置情報の検索や端末ロックをしてしまう可能性が否定できない。「セキュリティとユーザビリティのバランスが重要」(トーンモバイルの石田宏樹社長)なのだ。
そこで、トーンモバイルはGoogleアシスタントの「ボイスマッチ」を利用して発話者を識別することで、管理者以外が位置検索や端末ロックの指示を出せないように対策を行った。
TONEサービスの音声エージェントへの対応自体は2018年1月の段階で構想が発表されていた。今回、「音声による本人認証にめどが付いた」(石田社長)ことから実用に向けた開発が加速した格好だ。
提供開始時期など、具体的なサービス内容は決まり次第改めて発表するという。
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