「TONE SIM(for iPhone)」が4月26日発売 子どもの“抜け道”を防ぐ制御が可能

» 2018年04月26日 18時22分 公開
[田中聡ITmedia]

 トーンモバイルが、iPhone向けSIMカード「TONE SIM(for iPhone)」を4月26日にオンラインで販売開始した。

 TONE SIM(for iPhone)は、これまでトーンモバイルのAndroid端末で提供していた見守りサービス「TONEファミリー」を、iPhoneでも使用可能にするもの。親が安心して子どもにiPhoneを利用してもらうために提供した。月額料金は1500円(税別、以下同)で、インターネットの使い放題やIP電話の基本料金が含まれる。

TONE SIM(for iPhone) 「TONE SIM(for iPhone)」を手にする石田宏樹社長
TONE SIM(for iPhone) TONE SIM(for iPhone)の料金。オプションなしなら月額1500円(税別)で済む

 TONE SIM(for iPhone)はオンラインだけでなく、5月からTSUTAYAの一部店舗でも取り扱う。まずは渋谷店で先行取り扱い開始するが、現時点ではSIMのパッケージは販売しておらず、オンラインでの購入をスタッフがサポートする形となる。今後は店頭でも販売していく予定。

TONE SIM(for iPhone) SHIBUYA TSUTAYAでも案内する
TONE SIM(for iPhone) 契約変更すれば、AndroidのSIMカードをiPhoneでも使える

 親は「TONE見守り」アプリから、子どものiPhone利用を制御できる。対応機種はiPhone 5s以降で、ドコモ版はSIMロックの解除は不要。au版とソフトバンク版はSIMロックを解除する必要がある。また5月からは、プラン変更の手続きをすれば、TONE m17やm15のSIMカードをiPhoneに入れ替えても使えるようになる。手続きには2000円の手数料が掛かる。

 CCCグループで中古端末を販売するイオシスと連携し、TONE SIM(for iPhone)の動作確認が取れた中古iPhoneも販売する。

 TONE SIM(for iPhone)で利用できる機能は以下の通り。

  • 子どもの居場所確認
  • App Storeに登録されている年齢対象のレーティングに合わせたアプリ制限
  • 危険なサイトをブロックできる「あんしんインターネットLite」(無料)
  • 親が許可したサイトだけを閲覧できる「あんしんインターネット」(月額100円※親がトーンモバイルユーザーでない場合)
  • 危険と思われる電話から着信があった場合に警告を表示する「あんしん電話」
TONE SIM(for iPhone) TONE SIM(for iPhone)の主な機能
TONE SIM(for iPhone) iPhoneのプリインストールアプリの利用を制限できる
TONE SIM(for iPhone) Appleのレーティングに沿ったアプリの制限も可能

 子どもが使うiPhone向けに「TONE SIM」アプリを提供し、通信可能にするためのプロファイルのダウンロードや、高速チケットの購入、高速モードのオンとオフの切り替えが可能。また、このアプリを経由して、親は各種見守り機能をチェックできる。

TONE SIM(for iPhone) TONE SIMアプリでできること
TONE SIM(for iPhone)
TONE SIM(for iPhone)

 TONE m17などAndroid端末では、高速モードにするとピクトエリアにその状態が表示されるが、iPhoneではそのような設定はできない。そこでiOSの「バッジ」を活用し、高速モードにすると、TONE SIMアプリに「1」とバッジが表示されるようにした。また、iPhone 6s以降で利用できる「3D Touch」機能も活用し、TONE SIMのアプリアイコンを押し込むと、高速モードにするなどのショートカットが現れる。

TONE SIM(for iPhone) 高速モードにすると、バッジに「1」と出る
TONE SIM(for iPhone) 3D Touchを使ったショートカットからも高速モードにできる

 トーンモバイルの石田宏樹社長は、TONE SIM(for iPhone)を導入した背景として、日本ではiPhoneの利用比率が高く、高校生の6割以上がiPhoneを使っているというデータもあるが、親が子どもに安心してスマートフォンを使ってもらう環境が整っていないことを挙げる。大手キャリアを中心にフィルタリングサービスを提供しているが、インターネットで各サービスの解除方法が紹介されているなど、抜け道が多い。また、iPhoneはサードパーティーが機能制限をかけることが難しいという問題もある。

TONE SIM(for iPhone) 多くの子どもはiPhoneを使いたいと思っているが、正しく制御できるか心配している親が多い
TONE SIM(for iPhone) 子どもにスマホを持たせる上で親が心配していること

 TONE SIM(for iPhone)ではこれらの問題を解決すべく開発された。抜け道については、iPhoneの制御を可能にする「TONE SIM」アプリを子どもがアンインストールすると、TONE見守りアプリをインストールしている親のスマートフォンに通知が来て、TONE SIM(for iPhone)の通信は切断される。機能の制御には親のTONE見守りアプリを使う必要があるので、子どもはiPhoneの制限を解除できないというわけだ。

 この仕組みはトーンモバイルが開発した「TONEコントロールエンジン」で実現している。Appleが企業や教育機関向けに提供しているプログラムを使用せず、トーンモバイルが独自に開発したMDM(モバイルデバイス管理システム)を使い、Appleの規定に沿った形で実現しているという。石田氏が特徴の1つに挙げるのが、SIMと交換機を連携させたことで、これによってアプリのアンインストール後に回線の切断ができるようになった。

TONE SIM(for iPhone) トーンモバイルが独自でiPhone SIMの挙動を制御するシステムを開発

 「約3000万台のiPhoneが自宅で眠っているといわれている」(石田氏)ことも鑑み、トーンモバイルはTONE SIM(for iPhone)で新たな市場を開拓していく。

TONE SIM(for iPhone) TONE m17とiPhone SEの比較

 一方、現状のTONE SIM(for iPhone)は、Android端末では可能な、任意のアプリの利用許可や利用時間帯を個別に制御することはできない。これを可能にする「あんしんモード」も今後提供する予定。あんしんモードは、「Apple Configurator」というアプリをインストールしたMacにiPhoneを接続して設定する。ただし「iPhoneのユーザーがここまでの制御を必要としているかが見えない。サービスは完成しているが、まずは(現行の)かんたんモードからリリースする」(石田氏)とのこと。

TONE SIM(for iPhone) あんしんモードの設定方法
TONE SIM(for iPhone) アプリごとに制御ができるようになるが、ニーズを見ながら導入を検討する

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