大手キャリアのサブブランドとして、ひとくくりにされがちな「UQ mobile」と「Y!mobile」。春からの新生活に備えて、これら2つのサービスどちらを契約しようか、迷う人も多いのではないかと思う。この記事では、2つのサービスの違いを紹介する。
まずは、UQ mobileとY!mobileに共通する内容から見ていこう。UQ mobileとY!mobileの基本的な料金プランは各種割引を適用するとほぼ同額になる。スマートフォン向けのデータ通信プランは大きく3つに分かれる。
最大3GBを使えるプランが1480円(税別、以下同)、最大9GBを使えるプランが2480円(税別、以下同)、最大14GBを使えるプランが3480円。これらは、Y!mobileの場合「新規割」「家族割」「おうち割 光セット(A)」、UQ mobileの場合「UQ家族割」をそれぞれ適用した後の金額だ。
なお、キャンペーンやセット割を適用しない料金は、UQ mobileの方が安い。例えば3GBプランだと、UQ mobileが月額1980円なのに対し、Y!mobileは月額2680円となる。
また、2019年9月までは2年間の契約期間内(更新期間を除く)に解約すると9500円の違約金が掛かっていたが、2019年10月から電気通信事業法の一部が改正されたことで、いわゆる「2年縛り」が完全に撤廃された。
データ通信における違いだが、UQ mobileにはデータの繰り越しがあり、基本データ通信容量の残量(使わなかった分)は翌月に繰り越せる。当月の余り分については、翌月までが有効期限となる。
Y!mobileではデータの繰り越しができない。「今月はデータを使わないが来月はたくさん使いそう……」という不安を抱える人は、UQ mobileの方が向いているかもしれない。
データ繰り越しがない代わりにY!mobileには「シェアプラン(子回線)」という仕組みがあり、親回線のデータ通信容量を子回線と分け合うことができる。データ専用のSIMカードなら3枚まで追加でき、プランSなら基本料金にプラス980円、MとRは490円で追加発行できる。複数台のスマホやタブレットを使う人におすすめだ。
【訂正:2020年2月15日19時22分 初出時に、「スマホプランR」のシェアプラン追加料金を0円としていましたが、正しくは490円です。おわびして訂正致します】
メールやSNSが普及したことで音声通話を使わない人も増えたが、それでも緊急時や固定電話への発信には欠かせない。
UQ mobileのスマホプランは基本的に通話をした分だけ課金されていく仕組みだ。このため通話定額は下記3つのオプションとして用意されている。
たくさん通話をしない人にとっては、こうしたオプションを追加せずに安い料金設定を維持できる。
Y!mobileのスマホベーシックプランには「10分かけ放題」が標準で付いてくる。また、オプションとして「スーパー誰とでも定額(月額1000円)」が用意されており、完全かけ放題にできる。毎月たくさん通話をする人はY!mobileの方がおすすめだ。
2社の学割についても見ていこう。
UQ学割は、「スマホプランS/M/L」で新規契約または機種変更をした5歳〜18歳以下のユーザーとその家族を対象とし、月額基本使用料から最大1000円を割り引く。また、対象となる学生が「スマホプランS/M」の場合、割引期間が6カ月から13カ月に延長される。さらに、その家族も「スマホプランM」であれば割引期間が13カ月になる。UQ学割の受付期間は2019年11月15日〜2020年5月31日。
ワイモバ学割は、2019年11月29日〜2020年6月1日に「スマホベーシックプランM(12GB)」もしくは「スマホベーシックプランR(17GB)」を契約した5〜18歳の学生と家族に対し、月額料金1000円を最大13カ月間割り引く。
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