2019年度の国内携帯出荷数、新料金プランの影響で2000年度以降では過去最少

» 2020年05月19日 18時55分 公開

 MM総研は、5月19日に「2019年度通期国内携帯電話端末出荷概況」の調査結果を発表した。

 総出荷台数は前年度比9.6%減の3125.4万台で、同社の2000年度以降の出荷統計では過去最少となった。電気通信事業法の一部改正に伴う新料金プランの影響が最も大きいと分析している。内訳はスマートフォン出荷台数が2802.5万台(8.5%減)、フィーチャーフォンは18.3%減の322.9万台となっている。SIMフリースマートフォン出荷台数は0.5%増の301万台となり、スマートフォン出荷台数に占めるSIMフリー比率(10.5%)は過去最高となった。

 2019年度のメーカー別出荷台数シェア1位はAppleで、2012年度以降から8年連続で1位を獲得。総出荷台数に占めるシェアは40.8%(3.2ポイント減)、スマートフォン出荷台数のシェアは45.5%(4.1ポイント減)となった。

MM総研 2019年度通期 国内携帯電話出荷台数シェア

 出荷台数のシェア2位はシャープで13.1%(1.5ポイント減)、3位はSamsungで10.3%(4.1ポイント増)、4位は京セラで9.3%(0.7ポイント減)、5位は富士通コネクテッドテクノロジーズで8.4%(1.4ポイント増)となった。

 SIMロックフリーを含むスマートフォン市場の出荷台数シェア1位はAppleで45.5%(4.1ポイント減)、2位はシャープで12.5%(0.8ポイント減)、3位はSamsungで11.5%(4.5ポイント増)、4位はソニーモバイルコミュニケーションズで8.5%(0.2ポイント減)、5位は富士通コネクテッドテクノロジーズで6.6%(0.8ポイント増)となった。それぞれ3位のSamsungはGalaxy Aシリーズの成功が大きく寄与し、台数・シェア・順位すべてで過去最高を記録している。

 SIMフリースマートフォン301万台に限定した際のメーカー別出荷台数シェア1位はAppleで、2位はHuawei、3位はシャープ、4位はASUS、5位はOPPOとなる。

iPhone 11 AppleはSIMロックフリーでもシェア1位に(写真はiPhone 11)

 同社は2020年度総出荷台数について2691万台(前年度比13.9%減)、うちスマートフォン出荷台数は2410万台(14.0%減)と発表。新型コロナ禍の影響によるマイナスが影響し、過去最少を更新すると予測している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー