「iPhone SE(第2世代)」が登場した。
初代「iPhone SE」は「iPhone 6s」の時代に、2世代前の「iPhone 5s」のボディーを持っての登場だった。今回は、「iPhone 11」の時代に2世代前の「iPhone 8」のボディーで登場……って考えると、前モデルよりは一回り大きいけど、相応なのかなと。iPhone 8のボディーといっても実質的に「iPhone 7」の系統なので、手元にあったiPhone 7と並べてみた。
左のシルバーの方がiPhone 7。ロゴの位置は違うけど、大きさもデザインもほぼ同じ。最近流行の複眼カメラは採用していない。
iPhone 7/8系のボディーに最新の技術を詰めこんだiPhone SE(第2世代)。カメラは進化しているのか。iPhone 11の時代にこのカメラはどうなのか。
まあ例によってカメラの話である。
iPhone SE(第2世代)カメラのスペックは光学式手ブレ補正搭載の1200万画素。レンズは28mm相当でF1.8。最低ISO感度はISO20。それなりに改良はされているだろうが、iPhone 7や8のカメラと数字的には同じだ。
対して2019年に出た最新モデルであるiPhone 11シリーズ(の広角カメラ)はどうかというと、画素数は同じ1200万画素で光学式手ブレ補正付き。レンズは26mm相当とちょっと広角でレンズはF1.8。最低ISO感度はISO32である。
詳細は公表されていないが、スペックから見るに、iPhone 11シリーズの方がセンサーサイズがちょっと大きい。つまりiPhone SE(第2世代)とiPhone 11系のカメラは物理的に違うモノが搭載されている。
それを念頭に置いて、いつものガスタンクから。これだけ、以前(2016年)にレビューしたときのiPhone SE(初代)の写真もおまけで入れておいた。
ではちょいとディテールを比べてみたい。画素数が同じだと等倍表示比較をしやすくてよいですな。
上から順に、iPhone SE(第2世代)、iPhone SE(初代)、iPhone 11 Proだ。
初代iPhone SEだけ天候が微妙に違うので空については無視してもらうとして、中央部のアンテナや左側のガスタンクの影をよく見ると、iPhone SE(第2世代)とiPhone 11 Proの差はあまりないのに対し、iPhone SE(初代)だけはディテールがもやっとしている上にシャドー部分のノイズがすごく多い。
つまり、こういった明るくて撮りやすい風景で同じ画素数でも初代SEとの差はけっこうあるのだなぁと思ってもらえればよいかと思う。
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