「iPhone SE(第2世代)」のカメラ性能はどう? 初代SEや11 Proと比較してみた荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2020年05月20日 11時50分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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ナイトモードとポートレートモードは?

 だが、あと2点チェックポイントがあるのだった。1つは「ポートレート」モード。もう1つは「夜」だ。

 iPhone SE(第2世代)のポートレートモードはシングルカメラのiPhoneがそうであったように、「人物と認識しないとダメ」なのだが、今月は緊急事態宣言中ということもあって、人物作例はなし。

 その代わり、愛嬌(あいきょう)のある顔をした羅漢(らかん)さんの石像を人物と認識してくれたのでそれで勘弁を。どちらもボケが一番大きくなる設定(F1.4)で。

iPhone SE お寺で出会った羅漢像。ちゃんと人物と認識してくれた
iPhone SE 羅漢像の柔和な顔とポーズがなかなかたまらんのであった。ちょっと書き割りっぽくて台座がどこかへ行ってしまった
iPhone SE iPhone 11 Proの1xで撮影した羅漢像。複眼カメラを使ってちゃんと立体的に捉えているので、身体の右半分からボケ始めている

 ぱっと見るとどちらもよい感じだけど、iPhone SEは距離を見ているわけではなく「人物かそうでないか」で判断しているので書き割りっぽくなりやすく、このケースでも台座が完全に背景扱いに。

 さらに夜! 残念ながら、ナイトモードはなし。夜でも通常撮影だ。

 まず深夜の公衆電話。まあほどよく暗い被写体ということで。

iPhone SE iPhone SE(第2世代)で夜の公衆電話
iPhone SE iPhone 11 Proで夜の公衆電話

 一見、差はない。このくらいの条件なら問題ないのだ。ただ、等倍で見るとイメージセンサーの差が出ている。まあとっても微妙なので気にしなくていいですが。

iPhone SE 左がiPhone SE(第2世代)、右がiPhone 11 Pro。ちょっとディテールがもやっとしてざらつきがでているのは感度を上げたせい。

 さらに、無理やりナイトモードじゃないと、どうしようもなかろうという夜景を。iPhone 11 Proの方は自動的にナイトモードになったのでナイトモードで撮影しております。

iPhone SE iPhone SE(第2世代)で夜の公園を。まあ普通に深夜である。特に問題があるようには思えないが
iPhone SE iPhone 11 Pro。ナイトモードで撮ると真っ暗に見えた空や木々がふわっと浮かび上がってくるのだった

 ナイトモードパワーはすごいですな。ちょっとわざとらしいくらい。ここまでの夜景を望むと、iPhone SE(第2世代)ではちとつらい。

 でも、iPhone SE(初代)と比べると雲泥の差だ。おまけで昔iPhone SE(初代)で撮ったときと同じ場所で撮影して並べて、スクリーンショットを撮ってみたのでどうぞ。

 左がiPhone SE(初代)で2016年4月。右がiPhone SE(第2世代)で2020年5月。花は散って葉になっていたり刈り込まれていたりするけど、4年前と同じ木である。

iPhone SE 左がiPhone SE。右がiPhone SE(第2世代)

 これだけ進歩しているのである。

 最後に動画も1つ。

塀の上に猫がいたので、ちょいと動画を撮らせてもらった

 こんな感じで、10万円を超えるようなハイエンド機と比べると及ばないところはあるけど、基本画質はミドルクラスとしてはすごく安定していていいのであった。

 カメラがいっぱい付いているとか、超絶技巧な撮影機能はいらん、シンプルにスナップをきれいに撮れればよいのだ、って人にもよい。やっぱ最新の画像処理や超広角を駆使したいぜって人はiPhone 11系ということで。

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