だが、あと2点チェックポイントがあるのだった。1つは「ポートレート」モード。もう1つは「夜」だ。
iPhone SE(第2世代)のポートレートモードはシングルカメラのiPhoneがそうであったように、「人物と認識しないとダメ」なのだが、今月は緊急事態宣言中ということもあって、人物作例はなし。
その代わり、愛嬌(あいきょう)のある顔をした羅漢(らかん)さんの石像を人物と認識してくれたのでそれで勘弁を。どちらもボケが一番大きくなる設定(F1.4)で。
ぱっと見るとどちらもよい感じだけど、iPhone SEは距離を見ているわけではなく「人物かそうでないか」で判断しているので書き割りっぽくなりやすく、このケースでも台座が完全に背景扱いに。
さらに夜! 残念ながら、ナイトモードはなし。夜でも通常撮影だ。
まず深夜の公衆電話。まあほどよく暗い被写体ということで。
一見、差はない。このくらいの条件なら問題ないのだ。ただ、等倍で見るとイメージセンサーの差が出ている。まあとっても微妙なので気にしなくていいですが。
さらに、無理やりナイトモードじゃないと、どうしようもなかろうという夜景を。iPhone 11 Proの方は自動的にナイトモードになったのでナイトモードで撮影しております。
ナイトモードパワーはすごいですな。ちょっとわざとらしいくらい。ここまでの夜景を望むと、iPhone SE(第2世代)ではちとつらい。
でも、iPhone SE(初代)と比べると雲泥の差だ。おまけで昔iPhone SE(初代)で撮ったときと同じ場所で撮影して並べて、スクリーンショットを撮ってみたのでどうぞ。
左がiPhone SE(初代)で2016年4月。右がiPhone SE(第2世代)で2020年5月。花は散って葉になっていたり刈り込まれていたりするけど、4年前と同じ木である。
これだけ進歩しているのである。
最後に動画も1つ。
こんな感じで、10万円を超えるようなハイエンド機と比べると及ばないところはあるけど、基本画質はミドルクラスとしてはすごく安定していていいのであった。
カメラがいっぱい付いているとか、超絶技巧な撮影機能はいらん、シンプルにスナップをきれいに撮れればよいのだ、って人にもよい。やっぱ最新の画像処理や超広角を駆使したいぜって人はiPhone 11系ということで。
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