レビュー
» 2020年01月16日 06時00分 公開

荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:「iPhone 11 Pro」と「Pixel 4」のカメラを徹底比較 画質はどれだけ違う? (1/3)

「iPhone 11 Pro」と「Pixel 4」は、2019年に発売されたスマホの中でもトップクラスのカメラ機能を持つと感じている。そこで、2機種を対決させて、画質の差に迫る。対決内容は基本撮影&HDR、ポートレート&自撮りポートレート、ナイトモードの3つ。

[荻窪圭,ITmedia]
iPhone 11 ProとPixel 4 何かだか微妙に似たテイストを感じる「iPhone 11 Pro」と「Pixel 4」

 異論はあるだろうけど、個人的に2019年のスマホカメラベスト3は「Galaxy Note10+」と「iPhone 11 Pro」、そしてGoogleの「Pixel 4」だと思うのである。

 Huaweiのハイエンド機は、新しい配列高画素型イメージセンサー採用とか、望遠カメラの強化とか、そういう新機軸を取り入れたせいか、安定感に欠けていた。2020年に期待したい。

 Pixel 4って派手さはないけど、写りに安定感があるのだ。ヒット率が高いというか失敗しないというか、ホームランは少ないけど打率はめちゃ高いというか、そういう印象だ。

 で、Pixel 4は最初のレビューで人物作例が間に合わなかったこともあり、同じく安定感のあるiPhone 11 Proと対決しつつ、時にはいじわるな環境で試しつつ、細かくさぐってみたい。主にどっちの写りがいい? という観点で。

それぞれの基本のキ

 対決内容は基本撮影&HDR、ポートレート&自撮りポートレート、ナイトモードの3つ。

 iPhone 11 Proは超広角→広角(26mm相当)→2x望遠(52mm相当)のトリプルカメラ。

 Pixel 4は超広角カメラを搭載しておらず、広角(27mm相当)→望遠(43mm相当)のデュアルカメラ。

iPhone 11 ProとPixel 4 見た目ではiPhone 11 Proの方がカメラ目立っているけど、センサーサイズ自体はあまり変わらない。目立つトリプルと目立たないデュアル

 画素数はどっちも1200万画素だ。比較しようってことなので、超広角カメラはお休み。一応1枚だけ。

iPhone 11 ProとPixel 4 iPhoneは超広角カメラを持っている。これはアドバンテージ。Pixel 4も付ければよかったのに、と思う

広角カメラで風景を撮り比べ

 ではメインカメラとなる広角カメラ。ほぼ同じような性能なので見比べやすいのだが、並べて見るとiPhoneの方が青空が濃くて全体にちょっとシャープだけど、Pixel 4の方が明るくて爽やかな印象だ。

iPhone 11 ProとPixel 4 Pixel 4でガスタンク。明るさもほどよくてさわやか。階調のバランスもよい
iPhone 11 ProとPixel 4 iPhone 11 Pro。青空が濃い! 色はしっかり出ているけど、全体にもうちょっと明るくてもよかったかも

 望遠カメラはiPhoneの方がちょっと望遠だ。

iPhone 11 ProとPixel 4 Pixel 4。43mm相当とスマホカメラの望遠としてはちょっと控えめ
iPhone 11 ProとPixel 4 iPhone 11 Pro。52mm相当と広角カメラのきれいな2倍に。スマホカメラの望遠として標準的な画角だ

 意外なところで差がついたのがデジタルズームの画質。Pixel 4は8x、iPhone 11 Proは10xまで伸ばせるが、実用的なところでそろえようってことで「4x」にセットして撮り比べてみた。

 ちょいと場所を変えて浅草で。

iPhone 11 ProとPixel 4 4xの望遠(デジタルズーム使用)で撮り比べてみた。この画面はPixel 4のカメラ
iPhone 11 ProとPixel 4 Pixel 4で4xズーム
iPhone 11 ProとPixel 4 iPhone 11 Proで4xズーム

 拡大してみよう。Pixel 4の方がシャープさには欠けるけど、ディテールが不自然ではなくちゃんと出ている。iPhoneは斜めのラインをごまかしきれていない。デジタルズームのテクノロジーは今後ますます大事になってくると思う。この技術があれば無理にレンズの倍率を上げなくてもいいかも。

iPhone 11 ProとPixel 4 左がiPhone 11 Pro。右がPixel 4。デジタルズームで差が出た。Pixel 4の方が自然でいい感じだ

 せっかく浅草に来たのでいつものを。展望テラスから見た仲見世。これ、細かい解像感を見るのによいのだが、差が出たのはそっちよりも青空。今回のiPhoneは青空にめちゃこだわっているようだ。

iPhone 11 ProとPixel 4 Pixel4で仲見世。空がちょっとくすんでいる
iPhone 11 ProとPixel 4 iPhone 11 Proで仲見世。空が青い

 ただ、iPhone 11 Proは青空にこだわりすぎてか、全体に青っぽくなることがある。例えばこれ。薄い曇天の日、iPhoneは実際の空以上に青くなっているがその分、クリーム色の壁の色が少しずれている。これはシーンによって気になることもある。

iPhone 11 ProとPixel 4 Pixel 4。とれもリアルな写り。空は確かに薄曇りだった
iPhone 11 ProとPixel 4 iPhone 11 Pro。ほんのり青空になっているが、壁の色がいまひとつ

 次は室内での料理。iPhone 11 Proの方が明るくて色も料理っぽい。料理写真の場合、照明環境で写りが変わるので一言ではいえないのだけど、この条件だとiPhone 11 Proの方がよい。

iPhone 11 ProとPixel 4 Pixel 4で喫茶店のパスタ。昼間だが外は曇天でほぼ室内光。ちょっと写りが暗い
iPhone 11 ProとPixel 4 iPhone 11 Proで喫茶店のパスタ。こちらの方がトマトソースが赤くて明るくておいしそう

 続いてHDR編だ。どちらも自動的にHDRが掛かるので、HDRが掛かりそうなシーンで撮り比べてみた。屋外のHDR案件から。どっちもよい写りだけど、iPhone 11 Proの方が青空をはっきりと残している。

iPhone 11 ProとPixel 4 Pixel 4。森と古民家と青空という過酷な条件だが、バランスよく撮れている
iPhone 11 ProとPixel 4 iPhone 11 Pro。青空がしっかり出ていて暗部もつぶれていない。HDRっぽい写りだ

 次は屋内+屋外案件。iPhoneの方が期待していた色と写りを出してくれた。室内部分は明るく、屋外部分もしっかり出ている。

iPhone 11 ProとPixel 4 Pixel 4。室内部分がちょっと暗いのが残念
iPhone 11 ProとPixel 4 iPhone 11 Pro。室内も明るくホワイトバランスもよい

 屋内と屋外を同時に撮ることはスマートフォンではよくあるわけで、HDRは大事だ。

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