LGのスマートフォンは、2画面化できるカバーを取り付け可能な「G8X ThinQ」や「V60 ThinQ 5G」を日本で展開しています。海外では新しいブランドとして「VELVET」を名乗る製品が登場しました。
VELVETは、「Gシリーズ」「Vシリーズ」「Kシリーズ」など、ここ数年アルファベットの型番1文字の製品名で展開しているLGが、イメージを一新すべく投入する新しいブランド。製品はファッション性も意識しており、メインターゲットは30台の女性とのことです。
ディスプレイは6.8型(1080×2460ピクセル)で、V60 ThinQ 5Gと同じです。しかし側面の角を丸めた形状で手に持った感じはかなりスリム。本体サイズは74.1(幅)×167.2(高さ)×7.9(奥行き)mmで、このディスプレイサイズの製品の中でも横幅は狭い方でしょう。
背面デザインもシンプルで、カメラは最近のスマートフォンのように存在感をアピールするのではなく、本体に溶け込むようにおとなしいスタイル。4800万画素(広角)+800万画素(超広角)+500万画素(マクロ)の組み合わせで、望遠より物撮りや室内撮影を得意とした組み合わせ。ターゲットユーザーのライフスタイルを考えると、日々の生活をSNSでシェアすることから、このカメラ構成となったのでしょう。
本体下部に3.5mmイヤフォンジャックが備わっているのも使いやすそう。変換アダプターやType-Cのヘッドフォンよりも、まだ市場にはこのジャックを使う製品が多数存在します。最近流行のビデオ会議やライブ配信をスマートフォンで行うときも、3.5mmジャックがあれば、音質のいいヘッドセットの選択肢も広がります。
本体を持ってみて一番印象に残るのは「軽さ」です。重量は180gと最近の大画面スマートフォンの中では群を抜いて軽くなっています。プロセッサがSnapdragon 765Gのミッドハイレンジクラスの製品ではありますが、自分が使っている重戦車級のスマートフォンから買い替えてもいいな、と思ってしまいました。
VELVETにはV60 ThinQ同様のデュアルスクリーンケースが用意されています。またLGスタイラスペンによる画面への手書きも可能。筆者は韓国用に「V50 ThinQ」を使っているのですが、このVELVETに買い換え、2画面やペンを試してみたいと考えています。
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