LGスマートフォンの新ブランド「VELVET」は何が新しい?山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2020年06月03日 15時32分 公開
[山根康宏ITmedia]

 LGのスマートフォンは、2画面化できるカバーを取り付け可能な「G8X ThinQ」や「V60 ThinQ 5G」を日本で展開しています。海外では新しいブランドとして「VELVET」を名乗る製品が登場しました。

VELVET LGスマートフォンの新ブランド「VELVET」

 VELVETは、「Gシリーズ」「Vシリーズ」「Kシリーズ」など、ここ数年アルファベットの型番1文字の製品名で展開しているLGが、イメージを一新すべく投入する新しいブランド。製品はファッション性も意識しており、メインターゲットは30台の女性とのことです。

VELVET VELVETのパッケージもシンプルなデザインだ

 ディスプレイは6.8型(1080×2460ピクセル)で、V60 ThinQ 5Gと同じです。しかし側面の角を丸めた形状で手に持った感じはかなりスリム。本体サイズは74.1(幅)×167.2(高さ)×7.9(奥行き)mmで、このディスプレイサイズの製品の中でも横幅は狭い方でしょう。

VELVET V60 ThinQ 5Gと同じ6.8型ディスプレイを搭載、左右は角を丸めている

 背面デザインもシンプルで、カメラは最近のスマートフォンのように存在感をアピールするのではなく、本体に溶け込むようにおとなしいスタイル。4800万画素(広角)+800万画素(超広角)+500万画素(マクロ)の組み合わせで、望遠より物撮りや室内撮影を得意とした組み合わせ。ターゲットユーザーのライフスタイルを考えると、日々の生活をSNSでシェアすることから、このカメラ構成となったのでしょう。

VELVET カメラ周りのデザインはすっきりしている

 本体下部に3.5mmイヤフォンジャックが備わっているのも使いやすそう。変換アダプターやType-Cのヘッドフォンよりも、まだ市場にはこのジャックを使う製品が多数存在します。最近流行のビデオ会議やライブ配信をスマートフォンで行うときも、3.5mmジャックがあれば、音質のいいヘッドセットの選択肢も広がります。

VELVET イヤフォンジャックを標準装備

 本体を持ってみて一番印象に残るのは「軽さ」です。重量は180gと最近の大画面スマートフォンの中では群を抜いて軽くなっています。プロセッサがSnapdragon 765Gのミッドハイレンジクラスの製品ではありますが、自分が使っている重戦車級のスマートフォンから買い替えてもいいな、と思ってしまいました。

VELVET 180gの重量は「軽さは正義」と感じるほど。持っていて心地よい

 VELVETにはV60 ThinQ同様のデュアルスクリーンケースが用意されています。またLGスタイラスペンによる画面への手書きも可能。筆者は韓国用に「V50 ThinQ」を使っているのですが、このVELVETに買い換え、2画面やペンを試してみたいと考えています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月19日 更新
  1. 資さんうどんが「PayPay」の取り扱いを停止 他のキャッシュレス決済は引き続き利用可能 (2025年12月16日)
  2. なぜ? U-NEXTが自ら「U-NEXT MOBILE」を立ち上げた理由 20GB実質300円、ワンプラン、eSIMのみの狙い (2025年12月17日)
  3. 総務省が「SIMのみ契約」のMNP優遇を問題視 端末値引きは規制緩和の可能性も? (2025年12月17日)
  4. スマホ新法は「オープンなAndroidエコシステム」と矛盾しない Googleが高く評価する理由 (2025年12月18日)
  5. Apple Watchいらず、iPhone単体でフィットネスの「ワークアウト」を測定する方法は? (2025年12月17日)
  6. 「住信SBIネット銀行」の商号変更に関する一部報道 ドコモは「準備が整い次第公表」 (2025年12月18日)
  7. 「Pixel 10 Pro XL」のコンピューテショナルカメラはどのくらい進化した? 撮ってみて分かったこと (2025年12月18日)
  8. テスラの車載Wi-Fiをワイモバイルの“子回線”と“バッテリーレス”ルーターを活用して“安く”構築した話 (2025年12月17日)
  9. iOSが「スマホ新法」に対応、アプリストアや決済手段を選べるように App Storeの手数料も改定 (2025年12月18日)
  10. 500ポイントもらえる「東京アプリ」のテストに参加する方法は? 1.1万円相当のポイント付与に向けた最終検証がスタート (2025年12月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー